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コメント数 186
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1.  河童(1994) 《ネタバレ》 
「ペーソス」かなあ。水木しげる、鎌倉ものがたり、トトロ。ペーソスは哀愁と訳されるがそれとはちょっと違う。懐かしく寂しく哀しく感じられる事々。 万事移り行くのは世の常ではあるが、心の中で生き続ける思い出は時を経るごとに苦痛や嫌悪はそぎ落とされ、愛おしさや美しさだけが際立ってくるもの。 そういった事象を石井竜也なりの表現で映画にしたもの。 映像は主に少年時代の思い出。昭和20~30年代、いわゆる団塊世代からそれより少し前の世代の話だろうか。フィルターがかかった夏の映像は誰もが持っている「夏休み」の心象と重なる。父や祖父との死別から最後には自分と息子の死別。思い出(河童)との再会、別れ。 自分自身がこういった田舎の水辺で育ってきたこともあり、石井がおそらく伝えたかったことに深いところで共感ができたような気がする。 河童の具象化とか宇宙人とかは彼の子供の頃の思い出そのものであるが、その描き方にはきっと多くの人が違和感や稚拙さを感じるものと推測する。 子供のころ誰もが頭に描く妄想や空想の世界のことだと解釈してあげる必要がある。
[DVD(邦画)] 8点(2018-09-20 19:09:43)
2.  あの子を探して 《ネタバレ》 
失業すれば国の政策が悪いだの、企業が悪いだの、自分を棚に上げる。病気になって死亡すれば治療の仕方が悪いと病院を訴える。殺人が起きれば犯人ではなくて警察の捜査をやり玉にあげる。そういった甘えきった考え方に馴染み、それが当たり前という感覚を持っている人間には良さがわからない映画。中国人が10億もの人間を抱えながら国体を維持している内実が実によく伝わってくる。近年の経済発展もあって中国は豊かになったと言われてはいるが、10億みなテレビでみるような上海、北京だったら、GDPはこんなものじゃないはずだから。誰にも期待せず、なんでも「自分でやる」ことが自然に身に付いているこの少女が素晴らしい。恥や外聞もなく、生きるために、誰かを頼らず、馴れあわず、自分で聞いて、自分で歩き、自分で立って・・・。人、一人で何ができるか?自分がいかに甘えた世の中で暮らしてきたか、恥じ入りたくなる映画だった。素晴らしい。
[DVD(字幕)] 10点(2010-08-22 07:24:54)
3.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
題材は面白い。だが、ああいう「天才」は、あんなタッチの人間なのだろうか?奇麗に角が取れた感じに、清潔な感じに描かれすぎている。もっとトゲとげして、一面でみずぼらしく、かっこ悪く、そういった「人間味」が取り除かれて描かれすぎている。しかし、「天才」とはこういうものだという、その凄みは非常に上手く描かれている。世の中、上には上がいるのだと、そういうことを天狗に知らしめるにはいい映画だ。
[DVD(吹替)] 6点(2010-08-02 22:14:20)
4.  ラヴソング 《ネタバレ》 
運命の赤い糸の神秘さと感動は感じられた。しかし、あっちにいったりこっちにいったりする男女の主人公の心情には共感できない、無理がある。共感以前に理解しがたいものがあり、なんとなく釈然としない。とりわけやくざの親分を船に追って、情に負けてそのまま行ってしまうシーンなど、あれは、情に負けたのか、その瞬間また愛が燃えたのか、一貫性に乏しい。男の主人公が半ば「腑抜け」だからこそ、成り立つ展開であり、その前提に立っているという不快さが、一般性の乏しさが作品の価値を下げている。
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-23 20:13:26)
5.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
人間の善良さ、悪辣さ、そういった尺度で人間を見つめてみることは現代の日常では平和が満ちているのでなかなか少ない。戦争時は生死をかけた限界環境でのやりとりであるからそういう、人としてこうあるべきである ということが現れやすい。  この映画は話題にはなっていたが、「ユダヤ人をたくさん救った正義の人の話」であるかのように話を伝え聞いていたため、なんとなくうんざりしてしまい見そびれていた。が、実際見て、決してシンドラーの正義の話ではなかった。シンドラーは金儲け主義のプチブル階級のスノッブで聖人君子でもなんでもない。が、正義感が強かったことは間違いない。彼をしてユダヤ救済に走らせた理由は正義感であり、人間愛なのではない。ひととして「こういうことをしてはいけない」と憤る心が彼を動かした。かわいそうだからではない。だからユダヤ人を働かせて金をもうけた自分自身をもその正義感で否定し、自己の行動をさいなむこととなった。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-16 00:18:06)(良:1票)
6.  ランダム・ハーツ
興行収益を上げたい一心で作り上げられた宣伝文句。 あたかもサスペンスのようにみせるそのやり口。 私を含む、騙された観客たちの恨みを込めた酷評が当時から絶えない。 だましてはいけません。
[映画館(字幕)] 1点(2006-05-07 14:18:09)
7.  スターシップ・トゥルーパーズ
反戦映画ではあるが描写のグロさは過激。発想が病的サディストなのではないかという気すらする。そうなると本当に反戦映画なのだろうかという疑いを持ってしまう。エンターテイメントとしての映画なのか。イラク派兵に参加する米国の若者への警告なのだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-14 20:55:25)
8.  ナインスゲート
悪魔儀式をテーマにしているが、ポランスキー自身の夢の世界ともいえるかな。米国へ一生入国できないポランスキーという立場を思うと、コルソがポランスキーの分身だろうね。NYからバルカンの依頼で欧州中東各地を旅し、ポランスキー好みの美女と出会い、ミステリアスな関係が徐々に出来上がっていき、最後には夢の世界へ消えていく。映像美、デップらしい味わい。コルソのファッションにも注目だ。紺色のソフトスーツ、旅行バッグはスーツケースなどといった無粋なものではなく、欧州の軍用よれよれ布袋。いつも提げて本を持ち歩くのに使っているショルダーはおそらく仏軍あたりの弾薬バッグ。それをどさっと置いたり。しわくちゃのタバコを吸い、バーでの支払いはしわくちゃの紙幣。酒はウイスキーのストレートかロック。行きつけのホテルを持ち、コンシェルジュとコネを持ち、チップで意のままにコンシェルジュを使う。だが、2枚目007のボンドと違うのは地味であり、恰好つけていないところ。それでも、この男、隙はなく有能。まさに男にとって理想とするようなキャラではないだろうか。そういう目でもう一度映画を見るといい。 さらに、DVDでポランスキー自身の解説が聞けるのだが、様々な場面で特撮というかSFXのような手法を多用していたことに驚かされた。また、ポランスキー自身の映画観がわかって興味深い。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-07 22:41:06)
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