1. 市民ケーン
《ネタバレ》 先ず、語り口が下手でしょう。 「バラのつぼみとは何か」とふっておきながら、かなり漠然と関係者による想い出話を渡り歩くだけ。 最終的にケーンの言動は愛情の示し方、受け方を知らず育ったからなんだろうと想像させるような真相で、感慨深いものがあるものの、観客の興味を誘導する、あるいは持続させる技術が乏しい。やはり、まだ映画自体が発展途上な感じの作品。 登場人物の一人が言った「記憶は人類に科せられた呪いだ」って台詞が印象に残る。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-16 20:05:39) |
2. 誰が為に鐘は鳴る
状況と色恋を与えれば物語になるとでも思っているのでしょうか(色恋に関しては脈略のない一目惚れですし)。 とにかくすっからかんな内容。 大きくみれば反戦の意味合いもあるのでしょうが・・・。 [地上波(吹替)] 0点(2007-12-12 17:56:05) |
3. カサブランカ
名作の代名詞的作品ですが、なんとも薄っぺらい内容ですよね。 最後にみせるリックの態度に憧憬でも抱かせるのでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-05 06:27:12) |
4. マルクス兄弟デパート騒動
明快なシチュエーションに単純な展開。 あまり評価するほどの秀でたものは見当たらない(映画にSHOW的な要素や筋とは無縁のドタバタなど求めていないので、その部分は評価外)。 冒頭、事務所でのドタバタは多少楽しめた。 マルクス兄弟はまだ2、3本しか観ていないがとても現代に通用する人達だとは思えない。 あくまで笑いの歴史として観賞することをお勧めします。 [DVD(字幕)] 3点(2007-10-17 09:42:09) |
5. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
因果応報ってだけ。 文芸作品だからといっても深みも内容もさして見当たらない。 [DVD(字幕)] 0点(2007-07-23 12:26:42) |
6. ヒズ・ガール・フライデー
《ネタバレ》 確かに展開は楽しめるのですが、あのまとめ方はないでしょう(展開も事件を都合よく使っているだけなのでご都合的)。 彼女が自分の性分を再確認し、新聞記者は辞めないという決断をするまでは納得いくけど、よりを戻すところまでいってしまうのには呆れてしまう。その向きを出すのだとしても今後、よりを戻すかもしれないに留めるべき。ハリウッドは昔からそこら辺の自制が効かないんですね。 それに、そもそもあんな不実な元夫の策略がまんまと成功しても観客は快く思わないだろうし。 この作品が未だに名作として扱われているのが不思議。かなり諸々の配慮を欠く作品。 [DVD(字幕)] 4点(2007-03-26 12:34:18)(良:1票) |
7. 素晴らしき哉、人生!(1946)
良い人の苦労が報われるというカタルシスに着地するのは結構なのですが、それだけの話でもある。 主人公が全くブレない、つまりドラマがない。 その報われ方もご都合的ですし・・・。 まんまと泣かされてしまいますが、それはカタルシスへの構成がしっかりしているからですし、願望を満たしてくれているに過ぎない。 ということで、そこだけを評価します。 [DVD(字幕)] 2点(2007-01-06 04:36:11) |