1. 悪い種子
《ネタバレ》 子役のパティ・マコーマックに使うのは若干ためらわれるが、「怪演」という言葉が当てはまるほどの演技。舞台で同じ役を演じた後での映画化なので、完成の域に入っていたのかも知れない。視聴者にさえ悪感情を抱かせるような演技なので、真に受けた人から危害でも加えられていないかと心配になるぐらい。でも、ちゃんと大人になっても女優を続けたようなので、安心。 この「平気で殺人をするようなサイコパスは遺伝するのか、それとも後天的な環境に因るものか」ってのは普遍的なテーマのようで、最近のドラマなんかでも観たりする。個人的には、複合的なものかなあと思うが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-21 09:03:48) |
2. 見知らぬ乗客
あらが目立って、笑っちゃうような内容だった。もちろん古いって点はあるけど、それだけが理由とは言えないあらも。 後半の展開は当時の観客を楽しませるには良かったかも知れないが、もっと高スピードに慣れた今となっては普通。 ヒッチコック映画は他にいくらでも良いものがあるので、わざわざこれを観ることはおすすめしない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-23 07:23:38) |
3. 眼下の敵
潜水艦ものって名作が多いよなあ。映画に欠かせない緊張感をたやすく出してくれる。 結構 違和感のあるエンディングだけど、捕虜に対する欧米と日本の考え方の違いなんだろうなあと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-30 20:10:41) |
4. 無頼の群
途中までは、観るのを止めようかというぐらい西部劇のテンプレな展開。結末にちょっとひねりはあるものの、納得感は無い。 おすすめしません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-26 16:35:05) |
5. 禁断の惑星
65年も前の作品なので、やっぱりセットのあらに目が行ってしまうが、当時としては相当頑張っているとは感じる。でも直前に秀逸な設定の「ウエストワールド」を観てしまったので、余計気になってしまった。例えば ロボットでなく、人間そっくりのアンドロイドという設定にすれば、俳優をそのまま自然に使える。 あれを爆破できちゃうっていうのは、エゴの塊だよなあ。人類を代表して恥をさらさなくても と思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-14 08:51:01) |
6. 砂漠の鬼将軍
戦後6年しか経ってないのに、敵将を褒めるような内容の原作&映画をよく作ったなあと思う。 歴史的価値はありそうだけど、ストーリー的にはあまり面白みは無かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-16 22:44:54) |
7. 愛情物語(1956)
うーん。天は二物を与えずってことがテーマなのかなあ。ピアニストとしての努力が描かれていないので、感情移入しにくかったです。 あと時代もあるとはいえ、この邦題のセンスの無さは・・・ [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-04 09:47:58) |
8. 拳銃王
ダメだ。全然面白くなかった。これならただのドンパチ見てたほうが、ずっとまし。 ガンマンの心境なんて遠すぎて、思い図ることなんて無理。だったら、うわべだけ見てたほうがいいやって思っちゃうからかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-17 17:22:29) |
9. クォ・ヴァディス(1951)
ただのキリスト教プロパガンダ映画になってしまっている。 ネロ帝が暴君なんていうのは世界史を学んだものなら常識で、それをそのまま描かれてもつまらない。実はこういう面があったとか、こういう原因があって ああなってしまった、みたいな掘り下げが無く 薄っぺらい。 「片や絶対悪、片や絶対善」みたいな映画には辟易する。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-09-05 09:16:04) |
10. ガンヒルの決斗
カーク・ダグラスはかっこよくて、他の俳優の演技もちゃんとしているが、ストーリーはいまいち。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-02 14:15:17) |
11. 捜索者
《ネタバレ》 最後の翻意があっさりし過ぎで、モヤモヤする。スカーもうまく描けばキャラが立ちそうなのに活かせていない。 白人の悪さもバランス良く描く西部劇をいくつか見た後だと、やっぱりネイティブアメリカン憎しのみ の映画は辟易しちゃいますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-12 07:42:15) |
12. 七人の無頼漢
タイトルは「七人の侍」が1954年なので、関連性があるのか無いのかよく分からない。あまり「七人」は意識しないほうがいいかも。 西部劇にハードボイルド・テイストが混ざっているというと、ちょっとずれるのかなあ。男の不器用さが描かれている感じ。 まあ本作の見所は、なんといっても景色でしょう。美しい大自然の中を走るカーボーイが綺麗によく撮れている。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-23 21:25:18) |
13. 地上最大のショウ
《ネタバレ》 一応最後まで見続けることは出来たけど、やっぱりちょっと長いと感じた。特に色恋沙汰は冗長かな。 CG入れまくりの現代映画と違って、苦労して撮影してるのはアリアリと感じられるところは良かった。 内容を楽しむというより、資料的に知るという要素のほうが強いかな。 一番印象に残ったのは、パレード中に半透明になりながらブランコに乗るヒロインでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-24 13:20:14) |
14. 道(1954)
なんとも救いがない映画だけれど、弱いものを丁寧に描いていることで好感が持てます。 「石に意味が無ければ、全て無意味だ」というのは心に残りました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-17 22:24:02) |
15. 情婦
「辣腕弁護士が様々な策を講じて真相を突き詰めていく」っていうのを、ハンサムにキレッキレの演技でやられると 疲れちゃうっていうのを おそらく分かっていて、あの俳優/演技なんだろうなあと思う。 脚本・キャスティング・演技どれを取っても高水準、でも肩に力が入って疲れちゃう重厚な映画って訳ではなく、楽しんで見られる良質な映画。これが60年以上前の作というのだからスゴイの一言。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2019-10-04 17:51:02) |
16. 太陽は光り輝く
《ネタバレ》 この映画を見て、3つの壁を感じた。時代の壁、国の壁、宗教の壁。 最後の壁は別にして、前2つの壁は名画であれば乗り越えられる。あるいは古いから、文化が違うから、こうなっているんだなと理解ができていれば、減点を少なくできる。で、名画とは何かといえば時代や国・文化を超えた普遍的なものが、「丁寧に」描かれているというのも一つの尺度だと思う。 この映画には、その「丁寧さ」が無いので、私のような不精な視聴者では理解できない。数ページずつ飛ばして小説を読んでいるような感覚を味わった。その隙間を埋める知識がない私には苦痛な映画。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-05-03 09:09:00) |
17. 決断の3時10分
《ネタバレ》 「敵同士だったのが、同じ時間を過ごす内に お互いを認め合うようになる」ってプロットが、きれいに描かれてますね。 西部劇というと早撃ち等のガンアクションがメインのものも多いけど、本作は心理面に注力してるのがよく分かります。男の美学を映すハードボイルドものですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-22 09:26:59) |
18. 東京暮色
《ネタバレ》 暮色というだけあって、確かに暗い。結論から言えば、長女は嫁ぎ先に帰り、次女は自殺し、元妻は北海道へ、父はポツンと家に残される。 笠智衆さんは、ポツンが似合いますね。wikiにある『ハリウッド映画『エデンの東』(1955年)の小津的な翻案』というのは、ちょっと意外。まあ外枠だけ借りた感じでしょうか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-10 07:44:58) |
19. ヴェラクルス
西部劇にありがちな単純な勧善懲悪じゃなく、主役の悪い部分もちゃんと描いてるってのが好感が持てる。この時代、真っ正直じゃ生きづらい時代だろうし。しかし、グイグイ引き込まれる面白いストーリーかというと、そうでもない。淡々と観ていられる感じ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-10 07:21:38) |
20. イヴの総て
女優って多かれ少なかれ、こういう詐欺師的素養を持っているんだろうなあと思わせる映画。 ベティ・デイヴィスは「何がジェーンに起ったか?」の怪演で知っていましたが、本作でも力強い演技。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-05 23:51:53) |