1. ジャン・ルノワールのトニ
《ネタバレ》 カミセン、トニセンではなく主人公はトニという人。 やたらに喧嘩は強いが、そこまでモテそうにも見えない。 だけど気骨溢れる人間味のある男だ。 愛した女性がカミセン、いやカミさん以外ってのが良くないね。 あのラストは自分を愛してくれたカミさんを捨てた応報だろうね。 特に同情は出来ないね。 配給はトゥエンティース・センチュリーではないんだね。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-20 20:20:12)★《新規》★ |
2. グランド・ブダペスト・ホテル
《ネタバレ》 ウェス・アンダーソンがいかに天才かが分かる作品だった。 彼が原作・脚本・製作そして監督。 彼の世界観、スピード感とリズムが遺憾無く発揮された作品だ。 それだけに凡人のわたしには理解できない部分が多かった。 全体的に忙しなく進行する感じも肌に合わない。 (スキーでの追いかけっこの場面は楽しめた!) シアーシャ・ローナンがとっても素敵だった。 他、共演陣も実に豪華だ。 映像はとても美しく、エンドロールも凝っていて楽しい。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-19 09:35:24)《新規》 |
3. 放課後ソーダ日和 -特別版-
《ネタバレ》 今年たくさん見た中でNo.1の映画。 最後は何故だか涙が止まらなかった。 羊文学のエンディング曲『天気予報』を今後どこかで聴いたら、条件反射で涙が出てきそうでヤバい。 高校生3人のかけがえのない青春ももちろん良いし、父娘の話も良い。 そして物語の始めと終わりで穂志もえかが出てくるのも良い。 つまり、この映画の全てが気に入った。 各地のレトロな喫茶店、それぞれのお店の個性的なクリームソーダも見どころ。 主演の森田想の表情がいちいち良い、素敵。 おっちょこちょいで人懐っこいキャラクターも可愛い。 最後に音楽を担当した羊文学について。 元からファンなので、良く感じたのは当たり前なのだが、この映画とコラボしたら更に魅力的に聴こえた。 これぞ音楽と映画の融合、相乗効果というやつか。 この映画に、この音楽あり! [インターネット(邦画)] 10点(2024-11-17 10:55:14)《新規》 |
4. 偶然と想像
《ネタバレ》 第1話 魔法(よりもっと不確か) これが一番好き。 玄理が好きなもんで、楽しそうな彼女を拝めるだけで満足。 タクシーの中で元気に話す彼女がとても美しく魅力的だ。 それに加えて内容も面白い。 会話に引き込まれた。 というか男の取り合い勝負で、玄理が古川琴音なんかに負けるはずがない。 勝負にすらならん!8点 第2話 扉は開けたままで エロい話を改まって真面目に語ると、こうもおかしくなるよってヤツ。 そもそも渋川清彦が真面目な教授を演じている時点でギャグみたいなもんだが。 身体の相性ってのは、確かにある… segawa@とすべきところを、その場の佐川急便に関する会話の影響を受けてsagawa@と入力してしまったとか、よく出来た巧いオチだ。7点 第3話 もう一度 河井青葉が大好きだったのだけど、さすがに老けたなぁ…。 日々の暮らしに追われ疲れた主婦役がこうも似合ってしまうとは。 ストーリー的にイマイチ共感できず。 ついでに占部房子は生理的に苦手。5点 (最後に映画とは直接関係のない小話) 好きな羊文学のボーカルがかつて働いていた「下高井戸シネマ」で開催中の濱口竜介特集にて鑑賞したのだが、入口にあるチケット売り場の人垣をかき分けて不審な動きをしている白髪の老人の姿が目に入った。ジャケットの背中には「劇団東京乾電池」の文字が書いてある。ん?!待てよ、ちょいマテヨ。その白髪の老人は柄本明、その人だった。つっかけサンダルでそこら辺から歩いてきたような出立ちだった。 [映画館(邦画)] 7点(2024-11-16 19:20:30)《更新》 |
5. ルックバック
《ネタバレ》 キラキラと流れるような切なくて美しい映画。 音楽がとても印象に残った。 「藤野が暴漢から救ってくれたけど実は背中に凶器が刺さっていた」 この4コマ漫画の存在は何なのか? 悲劇を予知した4コマ漫画なのか? ここがよく理解できず。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-15 23:04:34)《更新》 |
6. さかな
《ネタバレ》 大好きな羊文学の大好きな曲『ハイウェイ』が主題歌なので鑑賞。 見た動機が不純だったのか何なのか、非常に不満な内容だった。 ストーリーはともかくとしても、演出が安っぽいしキャスティングもよろしくないし映像も凡庸。 場末のスナックに勤める加藤茶の奥さんみたいな女性、高校生姿が酷すぎる!(これ、特にダメージ大!) 監督の力量によってこうまで映画の出来って変わるもんなんだと感心。 ちなみにお目当ての羊文学の曲はエンドロールで流れたが、尻切れトンボで終わり、最後まで残念な展開だった。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-11-14 20:31:58)《更新》 |
7. アデル、ブルーは熱い色
《ネタバレ》 別れのシーン、展覧会のシーンがとても印象的。 アデルが相手を想う気持ち、心残りな感じがビシビシと伝わってくる、まさに熱演。 本当に好きなんじゃ?っていうくらい寂しそうで、心の入った演技だった、素晴らしいの一言。 (追記) わたしも禁煙したがこの映画を見てまたタバコが吸いたくなった。 タバコが吸いたくなるベストワン映画! [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-14 13:24:41)《更新》 |
8. 芳華-Youth-
《ネタバレ》 誰しもが輝いていた青春時代として、10代の頃を華々しく描いているんだけど、青春時代が輝いていなかった人も存在するし、そもそも若い頃だけが良かった的な描き方はいかがなものかと思う(わたしが何を言ってるか分からない方は玉袋筋太郎氏著『美しく枯れる。』をぜひ読んでみてください)。 演出も中国映画というよりはアメリカ映画寄りで、CGを乱用した戦場シーンは作り物感が強く臨場感がない。 再会のシーンこそ良かったものの、この映画に期待していた中国映画っぽさはあまり感じられなかった(わたしにとっての中国映画っぽさ=ジャ・ジャンクー作品みたいな映画!)。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-11 23:46:53)《更新》 |
9. 白い馬(1952)
《ネタバレ》 湿地帯や干ばつした大地、地平線と水平線などロケーションが印象的。 白黒映画なので他の馬も白く見えるが、主演の白毛は髪の毛がロン毛なので見分けがつく。 この白毛は少年にしか心を許さない。 生きた馬と少年が主演なので、気味の悪い生きた赤い風船よりは本作の方が断然好み。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-09 15:08:20)(良:1票) |
10. 更けるころ
《ネタバレ》 夏の夜の喫煙所。 そこでの見知らぬ若い男女の会話。 この時点でシチュエーションとしてはとても良い。 女の方が絶妙に冷たいのもどこかリアル。 特に可愛くも不細工でもないところもリアル。 男の方はさり気なく次の機会に期待してる感が出てるのもリアル。 次、会う機会はあるのかな?ないのかな? いずれにしても、会話は弾んでたとは言い難いので、関係の発展性はないだろうな。 そう考えるとなんだか虚しさも感じるが、一期一会だからこその味わいはあるかもね。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-11-07 22:39:57) |
11. 写楽
《ネタバレ》 とんぼが写楽になるまでの前半は溜め息が出るほどつまらなかったが、写楽になってからの後半は少しはマシになった。 衰えきったフランキー堺が印象に残る。 本当に今にも死んでしまいそうなほど病的で、声にも張りがない。 その他キャスティングはまったく魅力なし。 前半が1点、後半が5点、その平均をとって3点といったところか。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-11-07 19:56:56) |
12. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 自分が愛した人から愛されることが人生最大の喜び これはその通りだと思う。 この映画を見て、わたしは自身の行為により、その資格を失ったことに気付かされた。 そんな訳で、この映画のコンセプトに賛同はするが、見ていてどうにも辛かった。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-03 19:47:24) |
13. ぬけろ、メビウス!!
《ネタバレ》 『町中華で飲ろうぜ』での親しみやすいキャラクターが印象的な坂ノ上茜主演で送るほっこり系日本映画。 とっても人懐っこい作品で、ほのぼのとさせてくれる。 親しみと愛にあふれた作品である。 一つ面白かったのは、彼氏としてエイトの方は若すぎるし、逆に太一はオッサン過ぎること。 余計なお世話かもだけど、もう少しマシな彼氏がいても良さそうなのに。 なんせ町中華で飲むのが似合う、きさくで魅力的な女性なのだから。 町中華の伝道師! [インターネット(邦画)] 7点(2024-10-31 20:09:53) |
14. クレオパトラ(1963)
《ネタバレ》 本作の特徴は上映時間の長さとエリザベス・テイラーの気持ち悪さに尽きる。 ローマを訪れた時にクレオパトラが乗っていた乗り物、そこから降りる時のパフォーマンス等、良い部分もあるにはある。 船の造形も凄まじい迫力。 ただし、出てくる登場人物に外見的魅力を感じなかった。 特にエリザベス・テイラーの、あのたるんだ二の腕とむやみにハミ出た乳が、如何ともし難く気分を悪くする。 でも考えてみたら、幼いプトレマイオスのキャラやその宦官のキャラが際立っていて、見応えや面白味もあったのは確かだ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-29 07:28:46) |
15. 地の果てを行く
《ネタバレ》 ジャン・ギャバンの演じる主人公はパリで人を殺し、バルセロナへ逃げた。 そこで有り金を全て盗まれ飢えていたところ、モロッコ外人部隊の募集に申し込み合格する。 飯にはありつけたものの、遠征部隊のメンバーに選ばれ、その部隊はほぼ全滅、彼も帰らぬ人となる。 警察に捕まって死ぬぐらいなら、戦争で死ぬ方がマシという理屈で敵の銃弾にやられて死ぬことになったが、殺人を犯した時点で死ぬこと必至の運命だったわけで、あまり面白い展開とは言い難い。 結局は死ぬ話を延々と見せられた様なものだ。 モロッコで知り合った女と、うまいことどこかに逃れるシナリオなら面白かっただろうが、殺人犯がそんな美味しい余生を送るような結末は社会的に許されないだろうから無理か。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-27 09:29:12) |
16. とっくんでカンペキ
《ネタバレ》 すごく良かった。 ディープキスで練習しておきながらも、本番はほっぺにチュー。 それでも女のコは嬉しそうにした。 男のコの方も満足げ。 あの頃を想い出す、とっても良い映画。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-25 19:42:36) |
17. 転がるビー玉
《ネタバレ》 この手の日本映画には大体7点以上は付けるんだけど、これはどうも付ける気が起きない。 なんというが、主演3人それぞれの人物造形が甘い。 薄っぺらいキャラクターなので見ていても気持ちが入っていかない、入っていけない。 部屋の感じもいかにもオシャレに作りました的で、全く生活感がない。 吉川愛のとてつもない美しさ、特にラストシーンの緑のノースリーブワンピ姿を拝めたのが唯一のご褒美か。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-24 20:32:57) |
18. 陸地にて
《ネタバレ》 マヤ・デレンが終始出ずっぱりで、そのセクシーさに驚かされる。 サイレント作品ではあるが、BGMが付けられており、幻想的な世界に吸い込まれた。 それはとても儚げで息を呑む美しさだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-22 15:56:05) |
19. 影の映画 二頭女
《ネタバレ》 何が二頭女なんだかよく分からなかったが(影と実体の頭を合わせて二頭?)、これはこれで寺山修司の実験映画として一つの完成形になっている。 1970年代前半の作品と比べて、その世界観が確立され、安定感が出てきているように思う。 しかしこんな映画を平日の昼下がりに見ていると、なんだか気が狂いそうになるな、、精神衛生上は悪い気がする。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-10-22 15:19:32) |
20. 消しゴム
《ネタバレ》 画面に広がる蜘蛛の巣状の白いモノ、これがまず気持ち悪い。 そしてしつこく鳴る太鼓の音と女の声、これもまた気持ち悪い。 というか、気味の悪いものを意図的に出してきている気がする。 唯一の良さは、頭を使わずにボンヤリと見られる点だろうか。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-10-22 14:56:28) |