1. 盗馬賊
《ネタバレ》 チベットの風景はまさに圧巻! そこに流れる音楽や効果音も雰囲気を盛り立てる。 しかし肝心の内容があまりに暗過ぎる。 子どもが死ぬ映画は好かん。 あと、家畜の生き埋めとか許されん。 もし家畜の生き埋めが宗教的なものに起因しているとしたら、そんな残酷な宗教はろくなもんじゃないね。 宗教ではなく単なる土俗的な風習である場合には、その民族を全員生き埋めの刑に処す。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-11 21:32:11) |
2. 100%の女の子
《ネタバレ》 室井滋が100%かどうかはさておき、村上春樹の世界はそこそこは体現できているかもしれないが、セリフを読み上げている時間帯がほとんどなので、小説をただ読み聞かされているだけだと言えなくもない。 小説の「100%の女の子」という言葉の響きが素晴らしいのであって、この映画は別に何でもないのかもしれない。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-01-06 08:41:51) |
3. 俺は園子温だ!!
《ネタバレ》 自主製作作品だから意図的なのだろうけど、最大ボリュームにしても音声の半分は聴き取れないし、画像もさすがに悪過ぎる。 それがゲージツなのかもしれないけど、そもそも音声と映像がはっきりしないのってどうなのかと思う。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-12-29 21:05:52) |
4. 天国の門
《ネタバレ》 メインキャスト2人の名前が「クリス・クリストファーソン」と「クリストファー・ウォーケン」って、名前が複雑に似過ぎだ。 イザベル・ユペールが若過ぎて、途中まで彼女だと気づかなかった。 彼女は陽気な若い女性というより、陰気な中年女性のイメージが強かったので。 彼女のキャリアの前半ではこんなに元気な若い頃があったんだなぁとしみじみとした次第。 個人的には最後のシーンは有りかも。 「あれだけの事がありながらも今はまた別の女性を伴侶にして静かに暮らしている。そう、あれは遠い過去の想い出」 みたいな感じで、人生の奥深さが滲み出ていて良いラストシーンだと思う。 それよりも気になったのは、全体的に人間ドラマっぽかったのに、後半の見せ場が撃ち合いのアクションシーンになるところが変にエンタメに寄せようとするアメリカ映画の嫌いな所が出ていたところ。 あんなアクションシーンは排除して、最後の最後まで男女の湿っぽい三角関係で突き通せばいいのに。 フランス映画じゃあるまいし、アメリカ映画じゃそれは無理か。 最後に一言だけ。 長いよ! [DVD(字幕)] 5点(2024-12-29 19:01:32) |
5. 愛
《ネタバレ》 園子温の彼女カワニシヒロミという人が、ゼミの合宿で戻ってこず、園子温はフラストレーションをためまくり暴れまくるという内容。 風呂場みたいなところでモロ出しし、しかもそれを一切のボカシ無しでしごくという不快この上ないシーンがあり、0点を付けようかと思ったが、皇居のお堀みたいな所に入って汚水に腰まで浸かり、しかも死んだ魚を掴み取るいう勇気に免じて、一応点数は付けておく。 園子温が若い頃から卑猥で暴力的だった事が伺えるフィルムでもある。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-12-29 02:41:34) |
6. LOVE SONG(1984)
《ネタバレ》 寺山修司の世界をパクったような内容。 撮影場所の廃墟はとても良いが、やってることがつまらない。 鳴り止まぬ目覚まし時計、そこで何かに抗う青年。 よく分からないし、時計の音がやかましい。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-12-27 09:44:57) |
7. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
《ネタバレ》 いかにもアメリカって趣きの廃れた地方都市を巡る内容で、ロードムービーとして純粋に面白い。 最高なのはストーリーを変にひねったりこねくりまわしたりせず、ストレートに表現しているので、疲れている時でもリラックスして楽しめるところ。 音楽も自然と耳に入ってくる。 肩の凝らない身軽な演出こそ、アキ・カウリスマキの魅力。 それをふんだんに味わえる。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-29 11:53:08) |
8. 螢川
《ネタバレ》 螢がいっせいに出現する現象や螢川にまつわる言い伝え自体は、とても素敵だし好きなのだが、二枚目気取りのたっちゃんと、喋り方がむちゃくちゃ素人臭い英子のお陰で、時代遅れなしょぼい仕上がりになっている。 三國連太郎は言うまでもなく存在感抜群で、女と金にだらしない男を完璧に演じている。 さすが日本が誇る稀代の俳優だ。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-16 16:06:58) |
9. プリンス・オブ・シティ
《ネタバレ》 麻薬捜査をする上で致し方ない法律違反ならともかく、麻薬取引の金を懐に入れた主人公。 麻薬捜査官同士の仲間意識も大切だが、悪事がバレたらもっと素直に白状した方がよいのでは? 前半が分かりにくいのと尺が長過ぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-31 23:41:40) |
10. 一晩中
《ネタバレ》 セリフを極力排しているかと思いきや、夜が明けると会話シーンが登場。 夜はいわゆる「愛を語るより口づけを交わそう」という事なのか? それはさておき。 唯一無二の内容ながら、非常につまらない。 独自性は認める。 しかしつまらなさはどうにも料理できないレベルでヤバい。 疲れはしないが飽きる。 随所に流れる音楽は印象に残った。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-30 20:55:21) |
11. レネットとミラベル 四つの冒険
《ネタバレ》 「青い時間」なんてなかなか素敵な話だよね、まるで夕凪みたい。 全体的に少女二人の狡猾さが鼻につく展開だったかな。 エリック・ロメールの映画って、神経質な女性同士の会話モノが多いなぁ。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-24 09:32:38) |
12. ザ・デッド/「ダブリン市民」より
《ネタバレ》 映画史にその名を刻む作品。 ジョン・ヒューストンの遺作をようやく見ることができた。 前半から一時間くらいかけての壮大な前振り、ほとんどがセリフばかりでほとほと疲れる。 最後の最後で感慨深い独白。 確かに感慨深いが、いかんせん物悲しすぎる。 つまり今でもそれなりに美しい妻は自分を愛していないと。 今よりもっともっと美しかった若い頃、別の病弱な男を心底愛していた。 それを知った今、心にぽっかりと大きな穴が開いた。 そんなお話。 [映画館(字幕)] 5点(2024-08-05 22:24:24) |
13. スプラッシュ
《ネタバレ》 楽しい映画なので良いとは思うが、残念ながらわたしがファンタジーに向いていないようだ。 人魚は良いとして、それが若くて綺麗な女性というのが納得いかない。 オッサンじゃダメか?? [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-28 20:41:56) |
14. 炎のランナー
《ネタバレ》 イギリス映画が世界一嫌いだと確信させられた一本。 宗教くさい上に真面目が過ぎる。 話も良かろう方向へ真っ直ぐと進む。 絵に描いたような好青年たちが躍動する。 良いのはエンドロールと音楽だけで内容は完膚なきまでにつまらない。 [インターネット(字幕)] 0点(2024-07-06 23:21:32) |
15. 居酒屋兆治
《ネタバレ》 情緒あふれる函館を舞台に語られる、切ない男女の物語。 こんなにもお互いのことを思い続けるなんてことが出来るのか。 だからこそ別れが格別に切ないわけで。 ラスト、店で酒を一杯飲み干す高倉健。 味わいのある演技だなぁ。 これは高倉健だからこそのシーンだね。 他の出演者たちも多士済々で豪華なメンバー。 それぞれ人間味があって、楽しくて存在感のある演技をしている。 高倉健と大原麗子の話だけでは、ここまで楽しい映画にはなっていないはず。 この映画の魅力は、脇役の活躍あってこそのものだ。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-20 21:43:29) |
16. 八月の鯨
《ネタバレ》 あのリリアン・ギッシュがかわいいお婆ちゃんに! それだけで何だか感慨深い。 静かな島でゆったりとした時間を過ごしている。 老後としては良いのかな? 私はどちらかといえば賑やかな場所が好きだけど、老齢になったら好みは変わるのかな、それとも人それぞれなのかな。 ベティ・デイヴィスが完全にお邪魔な存在。 あれだけ悪態をつかれるとさすがにきついよね。 難しい事かもしれないけど、やっぱり年老いたら可愛がられる存在でいたいかな。 [DVD(字幕)] 6点(2024-04-28 16:30:50) |
17. 狂った果実(1981)
《ネタバレ》 本間優二という主演を演じた俳優さん、本作で初めて知ったが、イケメンでスタイルも良くスター性がある。 後で調べたらすぐに引退してしまったらしい。 新宿生まれで元暴走族総長。 新宿をリアルに生きた方だったようで、そらあスター性あるわな。 内容的には随所にエロさもあるが、どちらかと言えばバイオレンス寄り。 新宿を舞台に性的で暴力的な描写の続く、とってもパワフルな映画。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-03-30 23:47:47) |
18. あ・うん
《ネタバレ》 最後、高倉健は富司純子に思いを伝えようと雪の中、家を訪問したのではなかったのか? それが3人で酒を飲んで何事もなく終了。 雪の中の意を決した訪問はなんだったのか? 少しくらい気持ちを伝えようとするシーンがあったらともかく、何もないラストシーンに肩透かしをくらった感じ。 自分の好意を伝えないで我慢する、これぞ男の美学ということなのだろうが、気持ちを伝えようとしたけどグッと我慢をするシーンすらなかったのが物足りない。 だけど、すごく分かる話ではある。 好きな女性の幸せを願うからこそ、自分本位で好意を伝えたりせず、好意をそっと自分の胸の中にしまっておく。 これぞ高倉健、これぞ男の美学。 消化不良気味のラストシーンではあったが、高倉健の魅力は存分に出ていたので楽しむことはできた。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-14 20:49:35) |
19. ディーバ
《ネタバレ》 よしのぶさんのレビューを拝読して、なんとかストーリーを理解できました。 歌声を録音したテープと売春組織の秘密を録音したテープ。 2つの話が入り組んでいて、頭の良くないわたしにはいまいち理解できずでした。 主人公を助けた謎の男とアジアンな少女、殺し屋の2人についてはキャラが立っていました。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-06 18:52:52) |
20. 田舎の日曜日
《ネタバレ》 ゆったりと流れる時間の中で、時折り挿入される昔の様子を通し、時代の移り変わりを感じ、遠い過去に思いを馳せる。 そんな魅力を感じるであろう内容だけど、どうかなあ…なんか感動や感慨というより、侘びしさや寂しそうといった感想が先にくる。 お手伝いさんを雇い、田舎のお屋敷での暮らしだから一般的には優雅な老後ということになるんだろうけど、なんだか寂しいんだよな。 画家という仕事の静か過ぎる環境のせいかもしれない。 これならいっそのこと、パリで息子夫婦にガミガミ言われながら一緒に賑やかに暮らした方がいいんじゃないかな。 個人的にはそう感じた次第。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-02 13:27:15) |