1. ヴァリエテ(1925)
《ネタバレ》 最近観た「ウィンダミア夫人の扇」と同じ年に創られたサイレント映画。 この年、アメリカではチャップリンの「黄金狂時代」、ソ連では「戦艦ポチョムキン」が 創られてる。 本作はドイツの映画。 第一次大戦後のドイツ。あの有名な「カリガリ博士」が1920年だから、 その5年後となる本作。 サイレントは、この頃から1929年ごろに頂点に達し、 トーキーの時代がやってくる。 サイレントの絶頂期、この監督は、英米で数多く作品を創るが、映画史に残る作品は本作くらいなので、 彼は才人か?凡人か?と評論家の間で色々言われたらしい。 本作は、一時期監督をやめて、映画館の支配人をしていた時に、見聞きしたものが 本作となって、歴史に残ることとなる。 名もない人の多い中、羨ましい人だよ、まったく・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2025-04-13 23:36:59)《新規》 |
2. ウィンダミア夫人の扇
《ネタバレ》 初ルビッチ鑑賞。 最初、字幕が少ないので、とまどった。 サイレント初期、観客はそれほど集中して観ていたのだろう。 字幕なくても、役者が何を言って、どう反応しているか、食い入るように観ていたのだろう。 映画の登場にみんな興奮していたのだと思う。 でもご安心を。 最初はついていけなくても、最後まで観ると、うなります。 でもルビッチタッチとは、どんなものか、小生にはまだ掴めてないのだが・・ 話はというと、私の誕生日パーティに誰?あの女?謎の女が図々しい! むかつく娘を見守る、その女の正体とは? 私は、ビデオで鑑賞しましたが、映画好きには、最高の時代! 淀川長治さんも薦めた、この一本がyoutubeで、観られます。 (字幕が英語ですが、まぁそれでも格段にいい時代です♪) 是非! [ビデオ(字幕)] 8点(2025-04-08 00:03:17) |
3. 雄呂血
《ネタバレ》 なんと、観られないと思っていたら、 YOUTUBEにあった!すごい時代だねぇ。 戦艦ポチョムキンと同じ年に創られた日本の映画。 いやいや、負けてませんよ!海外に・・ 同じころの伊藤大輔の「長恨」完全版も誰かYOUTUBEにアップしてください! 正義と思った行動が裏目に出て、どんどん落ちぶれていく侍。 惚れた女には分かってほしいと思うが、それもならず、転々と人生を渡り歩く。 そこで本物の悪に出会ったとき、初恋の人とも意外な運命。 しかし、やはり、ツイてない人はツイてなかった。 観ている側は、ああ!と落胆しっぱなし。 映画が発明されたとき、当時の映画人が刻みたいストーリーは、人生の残酷さだった。 ポチョムキンもそうだし・・ 逆に言えば、今の世界くらいまで住み良くしたのは、映画の力があったから? [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-28 19:40:49) |
4. 十字路
《ネタバレ》 おお!このような名画が、YOUTUBEで観られてしまう時代に感謝♪ 映画演出の教科書「戦艦ポチョムキン」と同じころ、 日本ではすでにこんな映画を創っていた! 自分を見失った弟を持つ薄幸の姉。 手に汗握るクライマックスに日本の時代劇の描き切れてない部分を観た気がする。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-19 01:01:58) |
5. 三悪人
映画が好きで、昔の作品を観るようになって思うのは、もうサイレントの時代からして、こんな魅力的な悪人たちを描けるほど、文化として完成されてること。白黒の時代に映画の可能性は追求されまくって、もう枯れてるのでは、と思ってしまう。こんな作品を踏まえたうえで、映画を壊していくのは、文化としていいのかもしれないけど、壊された作品を感受性豊かな頃にまず観てしまうと、感性がどんどん暴走してしまうような気がする。批評家受けは悪いかもしれないが、地味だけど、心の栄養になるような作品を、どんどん業界の人は創って欲しい。この映画、皆がスタートしてからの場面はCGなどでは感じられない迫力が胸に来る。最後まで粋な作品だった。ちょっと、「男はつらいよ」が入ってた。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-06 21:39:56)(良:1票) |