1. ザ・グリード
非常に「お約束」感たっぷりなお下劣海洋モンスターパニックアクション。展開はありがちなんだけれども、イヤミがないので好印象。強いてたとえるなら「コマンドー」や「インデペンデンスデイ」のように、よく考えるとそこまで面白いとは思えないし、自分でDVD借りて観ようとは思わないんだけど、TVでやってるとつい観てしまう不思議な作品。キャラクターの個性もそれなりにあってテンポやノリもいいし、ヘンだけど悪くないと思います。ケビン・J・オコナーがいい味出してます。あと、ファムケ・ヤンセンがピチピチしててすてき。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-13 22:34:10) |
2. ジャッカル
《ネタバレ》 この作品、当時映画館で観ておりましたが、途中で帰りたいと思ったはじめての作品です。まぁ、リメイクということで新しいジャッカル像の構築というか、新しい解釈をしたということで100歩譲るとしても、変装が変装になってないとか、ラストの暗殺シーンに特注マシンガン使う意味があったのかとか、ただの殺人鬼にしか見えないとか、一流の殺し屋っぽくない描写が目立つのとかは新解釈が成功していると言えるのでしょうか。ジャッカルが最後に息を吹き返すというアイデアはブルースウィリス本人によるものらしいですが、「ダイハード」とかと出演作品を勘違いしてしまったのかしら。そんなウィリスの提案にリチャードギアが激怒したとかなんとか当時の映画雑誌に書かれていたのを思い出します。 [映画館(字幕)] 3点(2008-01-13 21:45:24) |
3. アタック・オブ・キラートマト完璧版
一連のトマトものの中ではこの完璧版をお勧め。お勧めといったって、根本的にどうしようもない出来なのはわかりきっているわけですけれども。それでも全部見たいと思う人は相当なトマト脳なので、もうどうでも好きにすればいいと思います。ほかの映画のパロディのようなシーンもありますが、そのパロり方がなんとも中途半端で泣けます。個人的にはタイトル曲とプレスリーもどきの兵隊さんが踊るシーンが好きですね。あと、大学の学食かなんかで男がニヤニヤしながら「トマト」ってつぶやくところとか、犬がしゃべるところとか。好きなところのほうが嫌いなところより多いのが困りもんです。 [DVD(字幕)] 1点(2008-01-13 21:19:40) |
4. バートン・フィンク
どこまでが現実で、どこからがフィンクの夢なのか。結局自分にはわからなかった。解釈に関しては諸説あるけれども、そうした議論の中で作品の世界がさらに拡がっていくという面白さがあるし、それだけのネタを提供してくれる作品であることは間違いない。好き嫌いの問題はあるけれども、「わかる」「わからない」という接し方というよりは、どうせ答えなど出ないのだから、無理に分かろうとせず曖昧な立ち位置で観るくらいのほうが、よりフィンクの追体験ぽいという意味で面白いかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 16:18:05) |
5. CUBE
低予算でもアイデア次第で面白い作品は撮れる、ということを改めて教えてくれた傑作スリラー。この作品の発表以降「ソリッドシチュエーションスリラー」と呼ばれる作品が多数製作されましたが、この作品の唯一無二の着想のすばらしいところは、CUBEの無機性と形状ゆえにその全体像がつかめず、空間の無限の広がりとゴールが見えない恐怖を観客に想像させる点にあると思います。予算の少なさを逆手に取ったようなアイデアには脱帽せざるを得ません。ところで、無限の広がりの恐怖という点においてネタバレを含む続編二作は完全な蛇足ですね。観ないほうがCUBEの恐怖は尾を引くと思います。でもやはり観てしまうのがファンの悲しさ。ジレンマですね。 [地上波(字幕)] 9点(2008-01-13 14:36:01)(良:1票) |