1. BECK
いやはや、大目に見たいところですが酷いもんは酷いです。こんな適当な演出の中で、俳優陣はよく頑張るなぁと感心してしまいました。20世紀少年に続き本作のこの出来。嗚呼、堤幸彦・・・ [地上波(邦画)] 1点(2011-11-12 19:00:37) |
2. 告白(2010)
叩かれるリスクを踏まえて敢えて。 評判が高いので見てみましたが、ミーハーな若者を喜ばせるだけの薄っぺらい映画だと思いました。 こんな作品に、「命の重さ」なんかわざとらしく語ってほしくない。 命も殺しも全てが記号的にそれっぽく並べられているだけで、好演している木村佳乃意外誰にも感情移入できませんでした。 映画を観てこんなにムカムカしたのは久しぶりです。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-23 02:14:41)(良:1票) |
3. キック・アス
これはキました。 ヒットガールだけでメシ3杯はいけます。 [DVD(字幕)] 9点(2011-03-20 16:14:53)(笑:1票) (良:1票) |
4. ヒーローショー
《ネタバレ》 無軌道な若者の姿はとても上手く描けていると思う。 映画全体(特に前半)にヒリヒリした暴力性が漂っていて、若者特有の刹那的な安っぽさの演出もとてもリアルに感じた。 肝心の暴力シーンはとてもリアルに描けていたと思うし、俳優陣それぞれの演技も思いのほか素晴らしかった。ジャルジャルはじめ、ほとんど名前の知れていない若手俳優でも、凄く良い表情が切り取られていたように思う。 ただ、これは人それぞれ感じ方が違う部分だと思うが、個人的に 「人を殺しておいて、その程度か?」と強く思ってしまった。 主人公2人の事件後のそれぞれの葛藤は確かに描かれているし、最終的報復もされているのだけれど・・・ なんだかヌルい気がした。 近年のケンカ・暴力映画について、監督は本作の暴力シーンで落とし前を付けることが出来ているとは思うが、暴力が生むその後の辛さ、痛さについては踏み込みがなんとも中途半端な気がする。 この作品のメッセージを観る側に強く響かせたいのなら、そこは容赦なく描くべきだったと思うのだが・・・・・・・・・・・・・どうでしょう。 良い意味でも悪い意味でも「投げっぱなし」な映画なので、鑑賞後はイヤでも色々考えさせられる。 まぁこの感覚はなかなか他では味わうことが出来ないものなので、とにかく一度観ることをオススメします。 [DVD(邦画)] 6点(2011-02-14 09:34:34) |
5. ソーシャル・ネットワーク
冒頭から凄まじい会話の応酬、情報量。この情報量、そして「かみ合わない」オープニングシーンが本作を最も端的に著している場面ではないかと思う。 主人公役のジェシー・アイゼンバーグがとにかくハマりすぎ。名演。 事実に基づいた天才プログラマーの成り上がりを描きつつも、それに伴い失っていくもの、そして世界最大のコミュニケーションツールを作ったのに、身近な一番繋がりたい友人と繋がれない切なさ。エンディングは秀逸だと思いました。 トレント・レズナーの音楽もベストマッチ。 とにかく終始凄いスピード、情報量なので、字幕が苦手な人は辛いかもしれないが、主人公の演技を堪能するためには是非とも字幕で鑑賞すべき。 個人的にこの映画に似た映画を観たことが無いので、貴重な経験だった。 7.5点献上。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-14 09:13:54)(良:3票) |
6. トイ・ストーリー3
スピード感溢れるアクションシーン、先が読めない展開、切ないし笑えるし、どこにも文句のつけようのない、まさに完璧な作品だった。 1,2の完成度もハンパじゃなかったが、本作は明らかにそれを上回る出来。 前作を観ているなら、きっと本作単体で観るよりさらに感動出来るはず。 そして、恒例のショートフィルムも本当に素晴らしかった。 穿った見方をせず、素直にこの世界を楽しむべき。 アニメだからってナメちゃいけない。いい大人が大感動してしまった。 まさに子供から大人まで 10点以上があるなら点けてやりたい。 パーフェクト!!!!! [映画館(吹替)] 10点(2010-09-11 00:51:21) |
7. インセプション
《ネタバレ》 「ダークナイト」に次ぐクリストファー・ノーラン監督作品、そして魅力的なCMということで期待しすぎた。 「夢に入り込み、夢に階層があり、夢が壊れる」という設定は物凄く良いし、上映開始30分ぐらいは、本当に引き込まれた。 個人的にはこのシンプルな設定だけを最大限に生かして、もっとコンパクトで骨太な作品に仕上げて欲しかった。過剰な言い回し、説明のしすぎで、中盤はかなりダレていたように思う。 ストーリーに着目しても、ダラダラとただただ長い主人公と奥さんのやりとり、仲間たちがなぜあそこまでハイリスクを犯してまでミッションに携わっているのかなど、納得出来ない点が多々見受けられた。盛り上げ方も、大袈裟な音楽で無理矢理盛り上げている感があり(大好きなハンス・ジマーの音楽だから余計に残念)、どうも危機感、切迫感が伝わってこない。 それとこの点は人それぞれで見解が分かれるところだろうが、「夢」というある意味無限に近いフィールドで物語を展開させているはずなのに、妙に制約じみたものが沢山あることに何だか矛盾を感じてしまった。 映像に関しては、今までに無い、本当に凄いものであるだけに、何だかとても残念。 かなり辛口な点数になってしまうが、劇場にいた半分ぐらいの人が中盤熟睡していたということもあり(もしかしたらインセプションされていたのか!?)、今までのノーラン作品で最低評価の3点。 [映画館(字幕)] 3点(2010-08-12 17:34:26)(笑:3票) (良:4票) |
8. アウトレイジ(2010)
北野監督が発表前から公言していた通りの「バイオレンス」、「エンターテイメント」。それ以外の何物でもない本作。 だから、本作に過去の作品(ソナチネ、HANA-BIなど)の芸術性を求め、それと比較するような見方は全くの筋違いに思える。 今までのたけし映画の「静」の部分を一切排除し、「動」をとことんまで突き詰めたスタイルは全く迷いが感じられない。潔し。 個人的に北村総一郎、椎名桔平の演技が本当に素晴らしかったと思う。 特に北村総一郎の仕草(手招き、歩き方など)がイチイチ怖かった。優しげに喋ってても目の奥が笑ってないのが・・。役者としての物凄い力量を見せつけられました。 映画はとにかくスピーディにぐいぐい進んで行き、観る側に休む間を与えない。 凄くしっかりしたストーリーと俳優陣の素晴らしい演技があるから、混乱もせず、単純に「誰が生き残るのか」に集中出来たし、自分が予想していた結末を大きく裏切ってくれて、とても楽しめた。 ただ、バイオレンス描写があまりに凄すぎるので(一緒に観に行った女の子が途中退席しそうになった)、その辺覚悟が出来ている人のみ観に行くべし。 前作「アキレスと亀」も賛否あっただろうが、個人的に大好きな作品。 北野監督、次はどんな映画で驚かせてくれるのか。 とりあえず「アウトレイジ」は何だかもう一回観たいかも。 [映画館(邦画)] 8点(2010-06-23 19:18:16) |