1. 戦艦ポチョムキン
政治的背景の強い作品なので、内容に関しては賛否両論あるだろうが、 映画としての完成度の高さを素直に評価したい。映像演出の技法はもちろん、 サイレント映画でこれだけの迫力を出せるとは、少なからずショックを受けた。 特に「オデッサの階段」のシーンは、強烈な印象として記憶に残っている。 名作や名画という表現は適切ではないかもしれないが、その後の映画作品に与えた影響、 先駆的という点で歴史的な作品かと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-20 05:58:56) |
2. サーカス(1928)
「黄金狂時代」に続くチャップリン監督主演作品。 サーカスの娘に寄せる淡い恋心を描きつつ、たっぷり笑わせてくれて、 最後にしんみりとさせるお馴染みの手法。チャップリンのキャラはもちろん、 内容にも安定感があるので、最後まで安心して鑑賞できる。 テーマに厚みを持たせた、「モダン・タイムス」以降の作品もいいけど、 「黄金狂時代」「サーカス」「街の灯」の三部作は、誰もが気楽に楽しめる作品だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-05 03:04:45) |
3. つばさ
第一回アカデミー賞作品のサイレント映画。 アクション、ロマンス、友情とバラエティーに富んでいて、当時としては、 やっぱりものすごい大作だったんじゃないか・・・と思う。空中戦のシーンも結構迫力があって、 まるで昔のドキュメント映像を観ているみたいだった。ストーリーには多少難はあるけど、 まあ古い映画なんで仕方ないかも。ヒロインがとてもきれいだった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-26 12:09:52) |
4. 偽牧師
チャップリンの短編作品。今作ではキャラの設定が妙味。 小ギャグで笑わせ、ラストはやはりほんわかとシメてくれる相変わらずの安定感ぶり。 小粒な作品だけど、後味がさらっとしていて時間が短いのもいい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-26 11:40:24) |
5. キッド(1921)
子役が出てくる映画はたくさん観てきたけど、 この子供はとてもかわいい。彼の姿を追っているだけでも楽しめる。 全体の作りとしてはコメディー要素が少なく、ストーリー色が強いのだが、 その分上映時間も短いので、集中力が途切れるということはまったくなかった。 ラストは定番の温かいシーンで、こちらの気持をほんわかとさせてくれる。 チャップリン映画の入門編としても手頃な作品。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-10 00:54:39) |
6. チャップリンの黄金狂時代
アラスカ金鉱を舞台に、金や食などの人間の欲を喜劇で見せる作品。 一つのテーマを中心にギャグで笑わせ、最後は人情劇風に締める構成を この作品で確立させたようで、チャップリン自身も一番お気に入りの作品らしい。 個人的にはちょっと笑えるシーンが少なくて、あまり好きな作品ではないのだが、 チャップリンはやっぱり見ているだけでも愉快だし、演出面も良かったのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 17:16:22) |