1. リンダ リンダ リンダ
《ネタバレ》 好きですこの映画。 仲間割れで傷害事件が起こるわけでもなく, 年上のバンドマンの子供を妊娠してしまうわけでもなく, メンバーの1人が不治の病で倒れるわけでもなく, 「3日じゃ無理」な椎名林檎はパスしてブルーハーツを懸命に練習する女子高校生バンドがそこにいるだけなのです。 それだけなのに妙に心に染みるんであります。 舞台は「2004芝高ひいらぎ祭」なのに,もっと昔の話のような懐かしさを感じます。 冴えない感じの男子が校舎の影から現れたのを見て一言「女子がいいな」という関根史織嬢がお気に入りです。 [映画館(邦画)] 10点(2011-08-09 13:54:29)(良:2票) |
2. 亀は意外と速く泳ぐ
《ネタバレ》 好きで好きでたまらない映画のひとつです。 奇想天外なのにほんわかユルユル,でも終盤はほろりとさせられてしまいます。 実はスパイであるところのラーメン屋のおやじを演ずる松重豊さんが実にいい味です。 本当に「熱気ムンムン」のアナウンスが流れてきたシーンで一気に高まる緊張感もいいですね。高まるといってもシリアス度35ぐらいですが。 [映画館(邦画)] 10点(2011-07-27 16:27:18) |
3. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 好き度合いは「犬神家」と甲乙つけ難いのであります。 久しぶりにDVDで鑑賞しました。 宿で待つ耕助の元へ磯川警部が訪ねてくるシーンだけで早くも泣きそうになります。 「やあ」とかけるその声と表情だけで,この二人がどれほど深い信頼関係で結ばれているかが表現されています。すばらしい演出だと思います。 横溝正史の一連の金田一シリーズに親しんだ者は「本陣」「獄門島」「八つ墓村」等の難事件で共闘した二人の久しぶりの再会という目で見てしまいますからなおさら万感胸に迫るものがあるわけです。 自転車に二人乗りしてゆるい坂を下りながら言葉を交わすシーンもたまりません。 [映画館(邦画)] 10点(2011-07-25 13:39:29)(良:1票) |
4. 犬神家の一族(1976)
《ネタバレ》 劇場で観たのは高校生のときで,その後はテレビ放送をビデオ撮りしたものを繰り返し観ていました。今回久しぶりにレンタルで観たのですが,テレビではカットされていた数々の場面が実に新鮮でありました。 あの逆さ死体が静馬であるという推理の根拠がきちんと示されていないように思われて,その点だけが残念な気がします。 ただ,その点を差し引いても好きで好きでしょうがない作品であることには変わりありません。 [映画館(邦画)] 10点(2011-07-25 13:34:18) |
5. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 昔々,筒井康隆のドタバタSFを貪り読んで「その体質」になっている私には最高の作品です。 本当によく練られた脚本だと思います。 99年前の沼,昨日,今日,そして25年後のSF研と125年にわたるリモコンの旅を図にして確認しないではいられなくなります。 劇場で封切られたときにヴィダルサスーンのシャンプーとリンスが配られており,二日続けて観た私は2セットもらってしまいました。 [映画館(邦画)] 10点(2011-07-21 14:05:01) |
6. ガメラ 大怪獣空中決戦
福岡ドーム脇からガメラが飛び立つシーンを初めて見たときは興奮しまくりました。 私の家からドームまで歩いて20分程度。 「あのときガメラはすぐそこを通って行ったんだ!」と自慢しても分かってくれない人の方が多いのが残念です。 [DVD(邦画)] 10点(2011-07-15 17:40:11) |
7. ひみつの花園
矢口監督作品を語る際に「暴走」という言葉は重要なキーワードになるのではないかと思ったりします。 この作品での主人公の暴走っぷりは本当に気持ちがいいですね。 矢口監督の最高傑作だと思います。 [DVD(邦画)] 10点(2011-07-13 13:22:38)(良:1票) |
8. スウィングガールズ
《ネタバレ》 何年も映画館で映画を見ていなかった私なのですが,ある日ポスターを見かけて興味を持ち,役者本人たちが演奏もしていると聞いて「これは私が観るべき映画だ」と直感しました。 で,結局劇場で16回観たのですが周りの人たちからは完全にバカと思われてしまいました。私もその通りだと思います。意見の一致はよいことであります。 感動エピソードや恋愛要素を完全排除して暴走しつつも最後の格好良い演奏シーンできっちりキメてくれるところがこの映画の魅力であり,その演奏シーン観たさに通ってしまったわけです。 途中で情けないフォークデュオが出てきますが,あのシーンはフォークの持つ「こっ恥ずかしい部分」を100倍に強調して見せてくれており,最初に見たときは身体中がむずがゆくなって「うわあああ」と声が出そうになりました。 [映画館(邦画)] 10点(2011-07-13 13:18:27) |
9. かもめ食堂
《ネタバレ》 「ハラゴシラエして歩くのだ」というコピーがチラシに書いてあって,きっと365歩のマーチみたいな映画に違いないと勝手に思っていたら随分と雰囲気が異なっておりました。 登場人物の出会いのシーンというのはそれこそ映画の数だけあるのでしょうが,「ガッチャマンの歌」で出会うというのはもっとも印象深いもののひとつではなかろうかと思います。 荷物をなくしたマサコが「大事なものも入っていたんでしょうに」とサチエにいわれ,ふと考えて「大事なもの……,何か入っていたかしら?」とつぶやくシーンが妙に好きです。 [映画館(邦画)] 9点(2011-08-17 16:29:23) |
10. 運命じゃない人
《ネタバレ》 「お前,そんなところにいたのかーーーっ」という作品であります。 宮田君がタクシーを追って全力で走るシーンが好きです。 [映画館(邦画)] 9点(2011-08-17 15:56:14) |
11. 告白(2010)
黒板に書かれる「命」の文字が発する「キーーーッ」という不快な音。 「これまでの『下妻』『松子』『パコ』とは違うから心して観るように」という警告のように感じました。 衝撃的過ぎてもう一度観ようと思えないすごい作品であります。 [映画館(邦画)] 9点(2011-08-04 15:02:55) |
12. 下妻物語
《ネタバレ》 派手なデコレーションで目をくらませておいて,実は真ん前から面を打ち込んでくるような映画だと思います。 「…だから僕には友達がいません」で涙があふれてしまうのです。 [DVD(邦画)] 9点(2011-08-04 15:00:46) |
13. 転々
《ネタバレ》 三木監督作品の全部を観ているわけではないのですが,三木ワールドはまさに「目的地へ直接向かわない寄り道だらけの旅」だなと思いました。 その寄り道が実に面白かったり時に意味不明だったりするのですが,観客はそれを楽しめばいいのですね。 「接近してくる広田玲央名」のシーンで大爆笑してしまいました。 [DVD(邦画)] 9点(2011-07-27 16:29:22) |
14. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 「あいつら何やってもダメにきまってるよ」と嘲笑され,「うおぉー」と声を上げながら走り出す近藤公園。わけわからず後を追う4人。校舎の廊下を走りぬけながら全員が笑顔になり,プールを目指す。このシーンの高揚感は最高です。 [DVD(邦画)] 9点(2011-07-21 14:03:17) |
15. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 初めて見た三谷作品がこれで,すごく気に入って劇場で5回観ました。 一番のお気に入りはラウンジで松たか子の「ワタシイソガシクテナカナカアエナイ!」の台詞です。大爆笑してしまいました。 他にも「かなり圧がかかったじゃない!」「感謝のしるしだ!」「お嬢さん,あんた歌いに来たんだろ」「私は鹿が大好きだ!ふむむん!」など。大好きな映画であります。 [映画館(邦画)] 9点(2011-07-12 16:54:45) |
16. ロボコン
荒川良々が優秀な第1ロボット部の部長には見えないところが残念ですが,長澤まさみ嬢がとにかくかわいいのでそれだけで充分です。 [DVD(邦画)] 8点(2011-08-19 13:48:43) |
17. 八日目の蝉
《ネタバレ》 妻が観たいというので付き合ったのですが,やられました。 「この子,ごはんまだですから!」のところでたまらずに涙してしまいました。 [映画館(邦画)] 8点(2011-07-16 15:22:44)(良:1票) |
18. まほろ駅前多田便利軒
瑛太と松田龍平とくれば「アヒルと鴨のコインロッカー」でありまして,その二人の映画なら観ないわけにはいかないのです。 じわっと沁みてくる良質の作品だと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2011-07-14 13:49:52) |
19. 僕の彼女はサイボーグ
いや,いいんです,これで。 [映画館(邦画)] 7点(2011-09-03 12:19:29)(笑:1票) |
20. インスタント沼
《ネタバレ》 「亀速」や「転々」に比べるとちょっと薄味かなという気がします。 岩松さんとふせさんの絡みがなかったのが残念でした。 今になって気がつきましたが,風間さんに松坂さんってかつての大ヒット作「蒲田行進曲」の二人ではないですか! [映画館(邦画)] 7点(2011-08-24 18:06:24) |