1. ア・フュー・グッドメン
《ネタバレ》 楽しめた。 終盤の法廷シーンは圧巻。 キャフィの追求にデジャヴを覚えるのは「コロンボ」流手法。 犯人のプライドの高さや激昂する性格を利用して思わず自白させる畳みかけ、また証人の価値のない地上係員(当時の事は覚えていなかった)を呼びプレッシャーをかけるハッタリや翌早朝出発予定のサンティアゴの部屋には荷造りの痕跡が全く無かったことに着眼するのもコロンボ的で面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-04-18 16:35:39) |
2. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 面白くない。 草刈民代のヘボ演技が致命的。 終盤ダンス大会でカツラを脱ぎ捨て見違えるような演技をした青木を見たたま子先生の 「カツラを取ってひと皮むけたのね」のひと言だけが笑えた。 [DVD(邦画)] 3点(2024-02-17 17:49:38) |
3. 幻の光
《ネタバレ》 随所に小津さんの作風が観られましたが映画全体としては月とスッポン、雲泥の差がありました。 小津作品は親子、兄弟、男女等々・・・様々な人間関係が織りなす機微を繊細かつテンポ良く描いています。 その中に時折映し出される静謐な情景が観るものの心の琴線に触れるのです。(「東京物語」が好例です) しかし本作品は喜怒哀楽・起承転結がほとんど感じ取れないストーリーなのでいくらローアングルで部屋を、そこにたたずむ人を、 また能登の風景を映してもなんの感情も起きません。 とにかく登場人物のキャラがあまりわからぬままストーリーが展開するのでゆみ子にも民雄にも感情移入(共感)できず、 あげく郁夫の自殺の原因は「幻の光を見たから・・・」で締められては何の奥行きも深みも感じられず開いた口が塞がりませんでした。 マァ私は「映画は芸術ではない、娯楽だ」派なので映像美だの、音楽性だの、監督の世界観だのと言った高尚な感性は一切持ち合わせておりませんのであしからず。 [DVD(邦画)] 1点(2023-11-05 17:42:47) |
4. 免許がない!
《ネタバレ》 皆さん低評価だったのでハードルをかなり下げて観ましたがそれでもこの点数になってしまいました。 とにもかくにも「映画撮影を中断しても免許を取りたい!、取らせる」という根本テーマに説得力がありません。 百歩譲って「ヘアーデザイナーor医師の役作りの為に理容師or医師免許を取る」ならまだ解りますが 共演の女優に「免許無いの?」と言われたくらいで・・・? ほとんどリアリテイを感じないまま観続けるのは空しいばかりです。 それでも仮免取得くらいまではそれなりのテンポでストーリー展開されていましたが後半はダレまくり、 終盤の路上試験でのスタッフによるヤラセはアウトですし前半あれだけスジを通した西岡がすんなり合格させる のは拍子抜けです。 それから細かいツッコミ所としては、 ・教習所の所長(?)に結構多額のウラ金を渡しながら何のメリットも無いのは不自然(あくまでもフィクション上) ・ボディコン三人娘はどういう役回りか消化不良 ・他の受講生とのカラミも浅すぎる、焼肉弁当だけで打ち解ける? などなど総じてテキトー感に溢れていました。 いくらコメディーとはいえ(だからこそ)人物設定や個々のストーリー作りにキメ細かさが必要だと思います。 こんな作品によくぞ出演された舘ひろしさんの男気に敬意を表して1点献上させていただきます。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2017-07-04 16:53:19) |
5. ラヂオの時間
《ネタバレ》 あざとい(小利口、思慮が浅い)作品だと思います。 ああ言えばこう言う、の連続。どこに誰に感情移入したらよいのか支離滅裂。「ラジオ弁天」だの「千本のっこ」だのおちゃらけにも程がある。名の通った俳優が演じているのでストーリーの浅さが誤魔化されているが無名俳優なら陳腐さがバレバレ。あげくに大物(宮本、桃井、市川など)をチョイ役に、今をときめく渡辺を単細胞なトラック運転手に起用するなど「オレの人脈凄いだろう」感ミエミエの配役は笑止千万。三谷氏はTVなどでは軽妙なトークを披露しそのお茶目なキャラクターは好感持てるがそれを映画で丸出しにしてはいけません。まぁ笑いもせず泣きもしない中、鈴木京香の意外に豊満なバストにハッとさせられ1点献上します。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-10-27 14:56:43)(笑:1票) |
6. 天と地と
《ネタバレ》 残念ながら初めての投稿が低評価の作品になりました。 私は高校生の頃本作品の大河ドラマ版を観ました。 今でも大変感動したことを覚えています。 本レビューで散々の評価(3300作品中ワースト22位!)なので「なぜ、どこが?」と少々興味半分で観ました。なるほど酷い作品でした。 大河版に比しまさに「天と地」「月とすっぽん」「雲と泥」・・・でした。 低評価理由は皆さん言い尽くされておりますが極め付けは合戦で双方膠着状態のさなか信玄の側室の八重が女騎馬隊を率いのどかなデモ行進をしたあげく「もののふども・・・」と名乗り、なんとそれを見た謙信が「おのれ小賢しい!」と火縄銃一発で撃つ、という場面です。 失笑しました。あとは推して知るべし、一事が万事場面場面に何の脈絡もなくストーリー性のかけらもありません。 こんな駄作に出演された榎木さん始め名優の方々への敬意を表し1点と致します。 [ビデオ(邦画)] 1点(2013-12-24 14:51:33) |