1. マイ・ブロークン・マリコ
《ネタバレ》 原作既読。 原作マンガにほぼほぼ忠実なので好感を持ちました。 ストーリーはロマンス要素一切なし。機能不全家庭に育ったマリコとかなりコミュ症のトモヨの悲しくも激しい友情物語。ぜひ原作を読んで欲しいかな。あのラストシーンは画の方が絶対にいい。 マリコ役の奈緒さんはすごくハマっていたけど、永野芽郁さんは…頑張っていたと思うけど、まだ品がある。トモヨってがさつなんですよね。あと、マリコの父親の再婚相手が吉田羊さんではきれいすぎるんだなぁ。もっと老けてて、暗~い目をした疲れたおばさんなんですよ。そして、マリコの毒父が尾美としのりさんが老け役をやるようになったかと、時の流れを痛感。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-30 17:08:44) |
2. 劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜
《ネタバレ》 亮平さんを好きになったきっかけのドラマの劇場版ということで、ワクワクしながら見ておりました。 地元横浜のランドマークタワーをよくぞあそこまで燃やしてくれました(笑)あの火災では、横浜随一の某FM局は壊滅状態です。あんな大規模な撮影、いつやっていたんだろう。エキストラで参加したかったわぁ。 さて、のっけからの航空機炎上。まさに今年の正月に実際に起こった事故を先見していたような場面から映画はスタートしました。 もはや、体格俳優の亮平さん。患者を抱えてあの非常階段を降りるシーンは手に汗握る物がありました。 今回は劇場版ということで、新キャラ登場。エリートで気の強い医師を杏さんとは、適役かと思います。その他、ドラマを見ていた者には血沸き肉躍るキャストの面々。かつての適役、白金大臣、超かっこいい♪ 2時間の枠でドラマ展開するにはこれだけ詰め込まないと尺がもたないのでしょうが、残念ならが1時間ドラマの感動と興奮には適いませんでした。それがちょっと残念だったかな。そして突っ込みどころといえば、火災の中で開胸手術跡のある患者をオペしますが、優秀な循環器外科医とナースがいるにもかかわらず、アルファリンを飲んでいることを先に気づけないのは矛盾がありました。※アルファリンは血液の凝固を抑える薬剤で、心臓疾患がある方は飲んでいることが多いと思います。 しかし、難解な医療用語を緊急時にさらっと言えるのは、さすがに役者さんだし菜々緒さんはじめ医療スタッフの手際の良さも、かなり勉強されたのだと思います。それだけでも充分見ごたえのある作品です。 このドラマはコロナ禍に始まったこともあり、多くの医療従事者の方々へエールを送る役目を担っているかと思います。 素敵な作品だと思います。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-30 15:57:40) |
3. あんのこと
《ネタバレ》 予告を見た時から、公開されたら行こうと思っていました。主演の女優さんは最近ヒットしたドラマに出ていたそうですが自分はテレビドラマを見ていないので存じ上げませんでした。 ある新聞の三面記事を元に脚本を起こしたと言うことで、もしかしたら複数の出来事を集約したのが「杏」だったのかも知れません。 機能不全家庭に生まれ、子供の時から母親に搾取されてきたあん。 ある日、パパ活の最中に相手が薬で死んでしまったことから警察に捕まり、そこで出会った刑事の力により構成への道を歩み始めるはずでした。少なくともこの時の刑事は「あん」を本当に気にかけ、助けるつもりだったのでしょう。人は誰も善人と別の顔を持っている。その現実を見せつけられた作品です。毒親に支配され、体を売ってまでお金を作って来たあんは、本来優しい子だったと思います。働き始めた介護施設であんに心を許す利用者がいました。頼りにされることや、守ってくれる大人がいることで居場所を見つけたかのように思えた矢先、コロナがあんの進むべき道を閉ざします。 結局、刑事も、その刑事を記事にしようとする記者もあんを救うことはできなかった。 毒親の権化のような母親が登場します。もはやラスボスです。ここで??という場面で出没します。与えられたことのない母親の愛情を、見も知らぬ子に対して芽生えた矢先それさえも奪われてしまったあん。 ここまでひどい母親がいるものか、と思いますが現実に見聞きする事件の親たちが、つまりこの母親なわけです。子供の愛し方を知らない(わからない)親は実際にいます。あんが家を出なかった理由に祖母の存在がありますが、それはかつて母親の暴力から守ってくれたという理由。 あんに虐待を加えるこの母親もかつては、同じことされていたのだろうと推察します。虐待の連鎖。 願わくば実在した「あん」に少しでも幸せな時があったことを…。 。 [映画館(邦画)] 7点(2024-06-21 23:08:04) |
4. PLAN 75
《ネタバレ》 倍賞千恵子さんが、自らの老いを隠さず自然な演技で引き込まれました。高齢者が長生きし、少子化で子供が増えず医療費が財政を圧迫するような社会を作ったのが政府なら、それならお年寄りには自ら〇を選べる法律を作りましょうと決めるのも政府。 慎ましく暮らして来た人々がただ流されて淘汰されていく姿は、なんだか近い将来現実になりそうで私は観ていて少し苦しくなった。 近未来のお話だと思っていたけれど、「プラン75」以外はリアルタイムのお話なんですね。そこがまたリアル。 例えば子供の医療費のために日本で介護の仕事をする外国人女性。これだって日本人の若者がこの職業には就かないから。労力と賃金があまりに釣り合わない。これも政府の悪政ゆえ。 ミチさんがボウリングでストライクを出した時、周りの若者がハイタッチして来るシーンでは、ミチさんが楽しそうで涙が出て来た。 人は孤独なんだけれど(たとえ家族がいたとしても)、孤独を認識してしまった途端脆くなるし、弱くなる。プラン75を申請し、いよいよその時にカーテンの隙間から同じように〇を迎える人を見てしまい、逃げ出すミチさん。人の最期なんだからもっと気を利かせた設備にするべきだけど、それもやっぱりお役所仕事的で現実味がありました。あれはヒロムのおじさんだったのかな。 まだ頑張れる、生活保護は人様に迷惑がかかる。そんな常識を持った人が苦しむ世の中ではいけない。 若い人に見て欲しい。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-02-19 00:17:52)(良:1票) |
5. Dr.コトー診療所
《ネタバレ》 「ガリレオ」を観に行った時、予告編を見た。曲は中島みゆきさん。予告編だけで泣きそうになった。 で、本編を見たんだけどそば屋でミニ天丼セットを頼んだら天ぷらそばのセットが天丼でした、みたいな感じ。どれも主張していて、尚且つ同じような味付けだから飽きてしまうような感覚。 2時間の中であれだけのエピソードを詰め込んだ結果、見ている方はずっと落ち着かなかった。 剛洋は犯罪に関わったのか、診療所はどうなるのか、剛利の足はどうなるの?そしてコトー先生の命はどうなる?彩佳はシングルマザーか?往年のファンに向けてのサービスなのか、かつてのキャストをちょっとずつ出していたけど、和田さんとナミのエピソードには興ざめ。必要あったか?あれ。 台風が島を襲って、土砂崩れ。けが人多数。暴風雨で自衛隊も来ない。次々と運び込まれる島民たち。どうなる。どうする、コトー先生!でも、その先生が運び込まれるレベルでさぁ大変。なんとかって爺さんがもう冥土に行きかけてるのに「こんな死に方して欲しくない」と心臓マッサージをする先生。あのシーンは研修医のハントの方が正しい。医師であれば、あの場合は生存の可能性が高いばあちゃんを優先すべき。しかも、先生はいきなり白血病が悪化してヘロヘロだかんね。ハントが出来る子で命拾いのばあちゃんでした。 あと、相変わらず漁師の外野がうるさすぎ。緊急事態なんだから、治療が終わったらさっさと帰りなさいよ。しげさん、あんただよ。 と、いろんなことが気になって感動はなかったです。 相変わらず沖縄の島の景色は美しかったし、16年経ってもあの島は変わらずに人々が息づいているんだよ、と言うのはわかるんだけどね。とにかく盛りすぎで着目点が絞れず、がっかりしました。 しかし、なんといってもこの映画で一番驚いたのは彩佳と茉莉子の変わらなさ。子役はあんなに大人になっているのに、女優陣は当時とほとんど変わらないって、女優マジック! [映画館(邦画)] 5点(2022-12-29 00:03:07) |
6. THE FIRST SLAM DUNK
《ネタバレ》 SLAM DUNK映画化と言うニュースを知って、気持ちはわぁ~っと盛り上がった。あれは確か去年のこと? 何気に楽しみにしていたし、しっかり公開初日のチケットを取った。その前になにやらネットでいろいろ炎上していたけれど、本編を見てそんなに声優交代に違和感は感じなかった。何しろリョータ以外はそんなにセリフないじゃんね。 だがしかし、それこそが井上先生の目指した作品だったのではないかしらん??動きはリアルに、セリフは極力そぎ落とした実写のようなアニメーション作品を作りたかったんでしょう。30年ほど前に放送されたTV版は、子供が見る時間帯と言うこともあってどうしたってギャグ要素は必要だったと思うし、ロボットアニメや戦隊物と違っておもちゃメーカーがこぞって商品化できないジャンルのアニメをよくぞ1年以上放送したと思う。端折ってはいたものの、途中までは原作に沿っていたし、声優さんたちの演技も良かった。だから、TV版キャストにこだわる気持ちはわからなくもないけれど、あそこまで口汚く罵るほどだろうかね?と見ながら思ってしまった。 そういう人たちはTV版SLAM DUNのファンであって、井上雄彦ファンではなかったのかも。井上先生が言うように、一度映像化を許可すればそこから先は制作会社の仕事であって、原作者は口をさせず「原作 〇〇」とテロップが出るのみらしい。(これは宮部みゆき原作の「模倣犯」でも言われていたこと)5年もの月日をかけて制作されたこの作品は、評価に値すると思う。映像としては。 SLAM DUNを知らない人が見たら、リョータに1ON1をしかけた少年と、かつてのキムタクみたいな不良と(でもちゃんとゴムの上履き履いてて可愛かった)、「俺にはもうリングしか見えねぇ」とつぶやいたカッコいい三井が同一人物とわかったかどうか。 あと、どうしてもこの映画をつまらなくしてしまったのはリョータと母親の関係である。 重すぎる。あの病的なまでに笑顔を見せない母親。息子に「俺が生きててごめん」なんて思わせるなんて最悪な親だわ。 井上先生が、なぜあの設定にしたのかわからないけど、リョータの描写を少なくして試合のシーンをもっと見たかったなぁ。花道が背中を傷めたシーンはグッと来た。「俺は、今なんだよ」。そうだよねー、そのセリフだよ。そしてファンならだれでも心の中でつぶやいたであろう「左手は添えるだけ」。 再編集版で試合のシーンを作品化してくれないかなぁ(笑) [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2022-12-10 12:25:02) |
7. 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
映画館に20回足を運んだのは初めてのこと。おそらくこれからもないと思う。 いいものを見せてもらいました。 400億の男とか、そんなことはどうでもいいです。煉獄さんが、本当にかっこよかったから。 [映画館(邦画)] 10点(2021-09-15 22:41:17)(良:1票) |
8. 唐人街探偵 東京MISSION
《ネタバレ》 最初に謝っておきます。Tony Jaa目当てで観に行ったのでレビューに偏りがございます。 「マッハ!!!!!」からファンなので、とりあえず動いてるトニー・ジャーが拝めるだけで有難い。 いや「Monster Hunter」も当然見たんですけど、いずれにせよ彼に回ってくるのはあまり頭のよろしくない、脳みそ筋肉系ばかりだなぁと思っております。でも、ご本人はガチで楽しそうに演じていたので、涙がでるほど嬉しかったですよ。どんな作品であろうとタイの俳優が国外で活躍するのはすごいことなので。 で、お話はマンガみたいなトンデモ展開でございました。シリーズ3作目らしいですが、と言うことはそれなりにヒットした映画なんでしょうか。主人公の探偵は世界の探偵ランキングで1,2を争うそうですが、コナン君や金田一少年を見慣れている日本人としては「…」と言う感じでした。妻夫木聡やら浅野忠信やら三浦友和、長澤まさみと言った面々が出演しておりますが、大丈夫かしら?黒歴史にならないかしら?と上映中にもかかわらず不安になったりして。三浦友和の裁判が今日。で、その日に「判決!」って早すぎるー。確かに日本の裁判は長すぎるけどいい加減すぎるだろ。でも中国は人口多いし、あれが普通なのかしら?? で、裁判中にヒロイン長澤まさみと三浦さんがまさかの親子(笑)嫌な予感はしたけど、その通りでした。しかも、長澤さんは中国残留孤児!!!え?これいつの時代の話なの?ここで映画は感動の場面へ。そしてお盆で花火が上がるTOKYO。美しい花火を見上げる世界の探偵たち。BGMはM.ジャクソンの「ヒールザワールド」って、なんで?もう無理やり感動、無理やり平和。人類みな兄弟的な? ただ渋谷の交差点にオープンセット作ったりお金はかけてるんだろうなぁとは思いました。 セットはすべて「外国人が好きそうな日本」と言う感じで、やっぱり誤解されてるのねー。途中で妻夫木聡が聖星矢、トニー・ジャーがちびまる子ちゃんにコスプレします。日本=レイヤーさんって、わかりやすい。久しぶりに聖星矢の主題歌聞いて乗っちゃった私がいますけど。欲を言えば本格的なトニーのアクションが見たいけど、主役じゃないから仕方がないか。 エンディングは何故かみんなで踊るんですが、でも、もしかして平和になるにはエンタメが一番分かり合えるんじゃないかって思ったりして。あの感じでは「4」も作るつもりっぽいですけどね。 [映画館(吹替)] 5点(2021-07-12 23:32:52) |