1. プライベート・ライアン
淡白な映像が良いです。ショッパナの墓地と上陸場面の対比にしっかりハメられた。「50年前に本当にこんなことやってたのか・・」と見るか、所詮TVゲームの一画面と見るかで、ハマり方が随分違うだろうな。史実が背景ってのはズルい!(笑)。しかし派手な戦争場面が見所とはいえ、ストーリー自体は戦争云々のテーマとは全然関係ないんですよ。あの上陸戦に比べれば塵にも等しい一人の兵士を救う、それすら「広報任務」という理不尽な状況で、何かを為すということに結局どんな意味があるのか。そんな小さな小さな、ごく普通のお話。ダサい老体のライアン(あの調子じゃたいした半生でもなかったろうなぁ)と英雄的に戦ったミラーの回想、最後のシーンは何度見てもグッときてしまう。これに戦争批判やら戦争を描く姿勢なんて言葉をあてるのは全然違うよなと思う(アメリカにナチスなんて珍説?に至ってはア然)。エンターテイメントとしては退屈なのが少々残念ですね。 9点(2002-02-10 01:15:30) |