1. ファイヤーフォックス
これも原作がイイのですが、あの時代としてはよくできています。戦闘機を奪取するまでを映画でどう見せるのかというのがポイントでしたが、このストーリーなら現在なら「売れ」狙いで安直な活劇的な脚本にしてしまうところを暗い雰囲気で通したところはほぼ満点でしょう。下手にテクニカルな映像技術がなかった時代だけに結果的にはよかったと思います。イーストウッドがどうしたとか、監督やキャストで見てはいけません。キャストは変わってもいいですから「ファイアフォックス・ダウン」を映画化してほしいです。日本語タイトルは「ファイヤー」ではなく「ファイア」としてほしいです。 9点(2002-08-19 18:44:29) |
2. 復活の日
最近待望のDVD化がされ(しかも当時劇場でもモノラルだった?ものが5.1ch化されて!)久しぶりに見ましたが、製作された時代の事情を抜きにしてもいい作品だと思います。昨今のちょっと特撮になるとすぐにCGを多用してペラペラの「画」をちりばめる作品に比べて、映画に「重み」が感じられます。小松左京氏の原作のプロットの緻密さに負うところが大きいのは事実ですが、あの時代に曲がりなりにも南極を始め世界各地でロケをやり、役者も使った上で映画としてまとまっている日本作品はこれくらいではないでしょうか?国会前道路の自衛隊登場シーンなんて今でも撮れないんではと思います。細かく見れば「原子力」の設定の潜水艦がおんぼろのシップ型でしかもディーゼル排気が出てるとか、浮上シーンはフィルムを裏返して使い回されてるとか、核爆発やサブロックのシーンは出来合いのものであるとか、気づくところは色々あるのですが、それは別の観点から楽しめます。「トップ・ガン」のミグがF5だったのに比べれば全然OKです(笑)。本当は10点といきたいところですが、唯一引っかかるのは草刈正雄がワシントンからチリの端まで5年かけて歩いて辿り着くシーンで、原作では辿り着くものの放浪中に気が狂ってしまい2度と正気には戻らなかった、となっていたのを無理矢理ハッピーエンドにしてしまったところで、これはやっぱり日本映画だな、と思ったものでした。まぁ原作通りにしたら一般受けはしなかったかもしれませんが、その方が感動も大きかったかも?と今でも思います。そうそう、今回DVDに付録で海外版の復活の日(日本版のサブタイトルでもあった「VIRUS」が本タイトルになっている)が入ってましたが、こちらは全然ダメダメです。 9点(2002-04-16 23:47:05)(良:1票) |
3. フォレスト・ガンプ/一期一会
大感動ってわけじゃないけど、あの長さなのに間延びしないで見れたのはやはり映画中の時間の変化と一つ一つのエピソードがそれなりにマッチしているからかな。ラスト近くでガンプがジェニーに「(自分の子供の)頭は大丈夫なの」と聞くシーンはグッときた。 8点(2002-08-25 00:13:00) |
4. 駅馬車(1939)
別に古い映画を無条件でイイと思うわけではないですが、名作と言われる映画を見ると、今となってはという感じで最初の数分間で早送りしてしまいたくなるものと、なぜかわからないけどまんじりともせずに見てしまうものがあるような気がします。冷静に言って大したストーリーとも思えないのに見てしまう、そう言う映画が傑作なんだと。駅馬車は後者です。あと、なぜか西部劇とかいうジャンルとは別にこの時代の映画音楽にもやはり傑作が多いような気がします。でも最後まで見て一番驚いたのは、あの小さな駅馬車の車内に7人も乗れるとはってことで(笑)。 8点(2002-08-19 18:57:14)(笑:1票) (良:1票) |
5. RONIN
自分は良い映画だと思う。CGだけ、とかカメラワークの斬新さだけ、とか一発アイデアだけ、といったペラペラした今どきの映画に比べれば、燻銀のようなシブさがある。大物キャストもプロとしての役者仕事をきっちりとこなしてる感じで、良くできた西部劇や舞台演劇なんかにも通じる気がする。お子様用ではない感じ。 ただ、「浪人」に関連づける必然性はないと思うのでそこだけはちょっとかな。 8点(2002-05-04 13:15:13) |
6. ジャンクマン
中学生のころに見た作品。片田舎の映画館だったので本来の封切り後何年経ってたわかりません。B級カーアクション映画で画質とかもいまいちだし、大したストーリーでもなく、当然メッセージ性などとは関係ないのですが、全編を通しての明るい脳天気さというかカラリと乾いた感じが大好きです。自分の中ではある時期ある部分のアメリカ像の象徴です。DVD化はされそうにないですが、出たら即買いです。 7点(2002-05-04 12:43:17) |