1. わが命つきるとも
信念を貫き通す姿はご立派だがそれによって家族を不幸にしてしまうのはどうかと思う。家族を持つ男は自分の行動にもっと責任を持つべきでは。トーマスは奥さんに罵倒されてたけどそれも仕方ないよ。同様に信念をテーマにした映画に「セルピコ」があるけど、トーマス・モアより孤立無援で戦うアル・パチーノのセルピコの方が僕には魅力的だ。 7点(2003-07-02 23:11:43) |
2. 悪いことしましョ!(2000)
予告編は面白かったのに本編はいまいちという映画の一つ。ブレンダン・フレイザーは器用に演技をしているのだが、どうも今ひとつ物足りない。世界一繊細な男なんてマジに笑えたのだが大統領はもうちょっとひねって欲しかった。もっと面白く作れただろうに残念。 4点(2003-07-02 23:02:42) |
3. から騒ぎ
シェイクスピアの喜劇ってどうも良さが分からないんだよね。現代人とは笑いのツボが違うという感じで。本作にしても一人で勝手に勘違いした間抜けな男に腹が立ってそれに振り回された周囲のドタバタ劇を見ても面白くも何ともなかった。そのような愚にもつかぬ馬鹿騒ぎに付き合えるほど筆者の器は大きくない。たとえ大御所シェイクスピアといえどもその作品全てが傑作というわけではないのだと思った。 2点(2003-07-02 22:53:27) |
4. ミシシッピー・バーニング
【すもも】さんの仰ることはごもっともなのですが、それでもアメリカ南部社会の閉鎖性を克明に描いた作品として僕は評価したい。良し悪しは別として黒人差別主義の白人達を理解しながらも司法当局に携わる人間として殺人事件を追求するジーン・ハックマン演じるFBI捜査官。その彼が床屋で容疑者を尋問する場面は迫力があり恐怖を感じた。「チョコレート」でも書いたことだが、日本人の僕には結局、アメリカの人種問題は真に理解できない。だが本作でその一面を垣間見ることは出来たと思う。 7点(2003-06-14 09:02:30) |
5. ジャンヌ・ダルク(1999)
公開初日の初回に期待して観に行ったのだけど、鑑賞後、気分が物凄く重かったのを今でも覚えている。ラスト30分の「ジャンヌの妄想だった」という展開で全てが興ざめになった印象。度が過ぎた信仰は独り善がりの狂信でしかないのだが、中世のあの救いようのない時代、人々は信仰にすがるしかなかったのではないだろうか。中盤の戦の場面なんてなかなかリアルだしミラ・ジョヴォヴィッチもなかなか頑張っていると思うのだが。ダスティン・ホフマンはジョークだろうか?あとやっぱりジャンヌにはフランス語で台詞を喋ってほしかった。よりによって敵国の言葉である英語で「Follow me!」と言うのはどうかと。 3点(2003-06-01 08:01:18)(良:1票) |
6. ラン・ローラ・ラン
たしかに公開当時は随分と騒がれた作品だけどその割にはさほど面白くは無かったように記憶している。同じような場面の繰り返しやアニメの挿入は手抜きにしか見えなかった。さんざん大騒ぎしておいてあのラストは何なのだろう。ただローラが絶叫する場面には笑えた。 4点(2003-06-01 07:46:39) |
7. 悪魔のいけにえ
この映画作った奴、はっきりいって頭イカレてるよー。思わずそう言いたくなるぐらいの変態映画。ほんとホラーというよりは変態という描写の方が似合っているぐらいアブノーマルだよね、この映画。「ひひひ電気代も馬鹿にならんからな」という変態一家の親父の言葉にアブノーマルの中にも妙な日常性を感じさせるのが笑える。でもこの映画、人に薦めようものなら人格を疑われそうだな。 6点(2003-05-29 21:21:47) |
8. ファイヤーフォックス
随分子供の頃に観た映画だったけど、子供ながらに結構楽しめたと思う。ところで追撃してきたもう一機のファイヤーフォックスとのドッグファイトの場面、パニック状態で正しいロシア語が頭に浮かばなかったら大変だろうなあ。俺だったら思わず「オーチンハラショー」とか叫んじゃいそうだよ(意味不明)。 5点(2003-05-26 23:42:28) |
9. イル・ポスティーノ
学生時代に日比谷のみゆき座で観ました。観ているときは淡々としているのだけど、観終わった後にじわーっとくる良作です。無学で純朴な配達人と著名な詩人との交流。芸術家はたった一人の人間を感動させ彼の人生を変えることができれば十分ではないだろうか。個人的には大衆性の強い「ニューシネマ・パラダイス」よりこちらの方が優れた映画だと思う。 8点(2003-05-26 23:28:58) |
10. セルピコ
妥協せずあくまで正義を貫こうとすれば組織が迷惑を被り周囲の人間全てを敵に回すことになる。賄賂を黙って受け取れば、皆が幸せとなり波風が立つこともないが、自分の良心が許さない。アル・パチーノ演じるセルピコが選んだのは前者であった。麻薬捜査中に撃たれて運ばれた病院のベットで顔をふさいで咽ぶその姿を観ていて目頭が熱くなった。日本の警察にもセルピコはいるのだろうか。 7点(2003-05-26 23:16:37) |
11. アマデウス ディレクターズカット
オリジナルに30分ほどの未公開映像を追加したディレクターズカットだが、まず、劇場でアマデウスを観れた感動が大きかった。こういう素晴らしい体験はそう滅多にないことだ。やはり大音響とスクリーンで観ると全然違う。今回、再見して思ったのは、天才=幸せとは限らないということ。せっかくの才能も理解されなければ意味が無い。天才というのは大衆には受け容れられない孤独な存在だということに気づかされた(逆に言えば、天才だと周りからちやほやされている内は、本当の天才とは呼べないということ)。追加された場面について言えば、コンスタンツェとサリエリのエピソードはいかがなものか。正直、あのヌードシーンは蛇足かと思った。それとオリジナル版で10点を与えているのでここは1点引いて9点。まだ未見の人にはオリジナル版をお勧めします。とは言うものの、本作、名作であることに変わりはないんですけどね。 9点(2003-05-26 21:29:38) |
12. フィオナの海
他に類を見ない独特の映画だと思った。アイルランドの荒涼とした風景を舞台にした人魚伝説の物語なんだけど、けっこう引き込まれた。主役の女の子がいい。 7点(2003-05-25 17:43:22) |
13. ファミリー・ゲーム/双子の天使
10年ほど前だったか『わたしとわたし ―ふたりのロッテ―』というアニメがテレビで放映されていたが、私はこれが結構好きだった。このハリウッド実写版も悪くはないんだけど、女の子がちょっとおてんばだと思う。この辺りはやっぱりアメリカ色が出ているのかな。あとお父さんの恋人に対する仕打ちがちょっと意地悪過ぎるようで気の毒だった。 5点(2003-05-25 17:40:05) |
14. ニュー・シネマ・パラダイス
まあいい映画だったね、でも一度観れば十分。そういう感じの映画。ラストシーンなんてぐっとくるんだけど、なぜかさほど心に残らなかった。世間の評価ほど絶賛するほどでもなく、かといってケチをつける気にもなれない不思議な作品。 7点(2003-05-25 17:27:09) |
15. ラストマン・スタンディング
「用心棒」の面白さはヤクザ同士の抗争という緊張感の中にも可笑しなユーモアがあったところだと思う。だが、このリメイクは血なまぐささしか感じられなかった。残酷な殺し合いだけを見せられても心には残らない。黒澤の偉大さに改めて気づかされた。 3点(2003-05-25 17:17:02) |
16. 嵐が丘(1992)
英文学史における最重要作品の一つである原作を映画化するというのは本当に難しいことだと思います。恥ずかしい話ですが、私は原作を読んだことが無かったため先入観や予備知識無しにこの作品を観ました。何というかヒースクルフのキャシーに対する愛憎が今ひとつ伝わってこなかったように思いました。本当に彼はキャシーを愛していたのかそれすら疑問に思ったぐらいです。気の利いた言葉一つ言えない男に対し女が退屈を感じるのは無理なからぬことではないでしょうか。ともあれ原作を読む必要がありそうですね。 4点(2003-05-22 23:05:55) |
17. グッドナイト・ムーン
残念ながら私にはあまり印象に残らずむしろ退屈してしまいました。両親が離婚した訳でも母親を病気で無くした訳でもない。まして未だ結婚も離婚もしたことがなく子供すら持ったことのない、人生経験未熟な私にはこの映画の良さが分からなかったのかも。 5点(2003-05-21 20:39:39) |
18. ジュラシック・パーク
これは映画史において一つの転機となった作品ではないだろうか。この作品がCG時代の幕開けだと個人的には思うのだが。公開当時、現代に蘇った恐竜に度肝を抜いたのを覚えている。あれから10年経って色々面白い映画や感動的な映画を観てきたが、インパクトの強さという意味ではこれを凌ぐ映画についぞお目にかかることはなかった。「シンドラーのリスト」なんぞよりよっぽど面白いよ。 8点(2003-05-20 23:23:30) |
19. アルマゲドン(1998)
ばっかじゃないの、アメリカ人って。こう言い放つのは簡単だが、この映画にはとかく英雄に憧れる国民性がとてつもない大きさのスケールで描写されている。なんてったって巨大隕石から地球を救うのだ。そういう発想がよく出てくるよね、ほんと。正直、僕なんか英雄になって皆からちやほやされるより本でも読みながら静かに暮らしたいよ。ベン・アフレックのアホ面を鼻で笑い、リブ・タイラーの甚だしく不愉快な鉄面皮ぶりに憤りながらも、ここまでスケールのでかい馬鹿映画を作ったことに敬意を表して1点を差し上げます。莫大な予算を使ってこんな映画作るアメリカ人って本当に凄い人種だよ。皮肉ではなく本当にそう思います。 1点(2003-05-20 23:06:18) |
20. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
少数意見だと思うが、実はエピソードⅡよりもこちらの方が面白かった。でも、子供の頃から好きなシリーズにも拘わらず大人になった今にして思うと楽しいかつまらないか以外に語るべきものがないと思う。 5点(2003-05-20 22:47:36) |