1. プライベート・ライアン
こんな映画は世界中探したってスピルバーグ以外には撮れない。そこに脱帽するほかあるまい。「プライベート・ライアン」を観た者にとってはアノーの「スターリングラード」などいかにも安っぽく見えるし、リドリー・スコットの「ブラックホーク・ダウン」ですら、その抑揚のなさが致命的に思える。ヤヌス・カミンスキーと組んでからのスピルバーグは、とにかくヤバイ。映画とは映像。最近流行の映像派などという凡百連中を蹴散らすスピの底力は、私に今更この映画のコメントをさせる原動力ともなっている。 10点(2002-12-20 14:18:32) |