1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
表現活動の一つの使命でもある「虚構が現実を救済する」と言うことの意味を見事にビジュアライズした作品だ。現代の息苦しさ(生苦しさ)を切り抜けるヒントがここにはある。しかし、想像力や創造力が退化してしまった人間にはこの映画は意味不明の産物であり、映画の意図を解するのはおよそ不可能であろう。そういった観点から評価がまっぷたつに割れたのは納得がいく結果だ。ある意味、誰かにこの映画を観せて感想を聞くことにより、その人の本質を推し量るテスターとしての役割を期待できる映画である。 10点(2003-04-10 10:28:01) |