1. プライベート・ライアン
良かった。スピルバーグあんまりすきじゃないけどこれは良かった。あの描写にはホントにやられたけど実際の戦争はもっとひどいのかもしれないし。ただこれを描けたのは戦勝国だからだ(今まで全ての戦争に於いて)。4人の兄弟のうち最後の一人を助けてあげようというのは、いくら体面を守るためでも余裕がないとできない。実際太平洋戦争の際の日本ではとても無理だっただろう。(その時代を生きていない私には想像するしかできないけど)今を生きる人が戦争で亡くなった人たち、今の社会を築いてくれた人たちに感謝を送る。この映画で描かれているそんな当たり前のことが、今現在でも日本ではできていない。例えば靖国問題を見ても明らかだ。戦死兵を憎む、などということを、今の平和な日本でのうのうと暮らしている日本人に軽々しくして欲しくないと思う。今の日本を守ろうとして戦い死んでいった人々に素直に感謝と尊敬は贈れないものか。あの時代には戦争に向かわなければならない背景も、直接的な理由も存在して、戦争以外に日本に取る道は残されていなかったんだと思う。もちろん戦争に賛成はしないけれど。(そういう意味でイラク戦争には大反対。取るべき道はいくらでもあった)とまぁこんなことを考えさせてくれた映画だったので9点献上。-1点はやっぱりあの星条旗は嫌な気分になったから。ちょっと筋が外れたけど、たまにはこういうヘンなコメントをする人がいてもいいかなと。 9点(2003-05-05 17:20:21) |