1. スターシップ・トゥルーパーズ
人間って生身だと弱いんだなあ(笑)弱すぎ。それに男の悲しい性が出まくり。アメリカの大仰な表現を逆手にとったヨーロッパ的美学。明るい映像に鬱が混入していて、ドンパチ映画なのに何故か爽快感が湧かない。しかし、観た後に残る印象は深い。傑作です、面白すぎ。「アタック・ザ・キラー・トマト」や「スリーパーズ」「ゼイリブ」あたりが好きな方には絶対おすすめです。 10点(2003-05-18 13:16:53)(良:1票) |
2. ロボコップ(1987)
冷たく残酷なシーンが多いのは確かですが、戦争や人殺しの実体なんてそんなものです。バーホーベンの映像に共通しているのは、人間の持っている性の良い部分悪い部分の露出です。彼は戦いは勧善懲悪で無く、殺し合いは「残虐」で「愚か」で「何も生まない」事を説き、そのうえで「友情」「家族愛」「人間性」をこそっと訴えかける映像をものにしています。「スターシップ・トゥルーパーズ」も同様でした。やはり欧州の監督らしいアプローチで好きです。アメリカ名物完全懲悪スーパーアクションが好きな方はダメかもしれませんね。子供向けなのに子供向けにならない映画です。 9点(2003-05-18 13:43:52) |
3. シド・アンド・ナンシー
いろいろ批判があるようですがドキュメンタリーじゃないので、汚い部分のリアリティーの追求は必要無いと思います。そういうのが観たい方には「ゆきゆきて神軍」をおすすめしますよ。痛いほどの狂気とリアリティーです。 元のメンバーがどう批評しようと、1本の映画として観た場合、この映画は良くできてますよ。「ロックンロールスウィンドル」のように本人達が出演しているものと単純に比較してはいけないです。 役者としてのゲイリー・オールドマンの演技は素晴らしいです。「5つの銅貨」「グレン・ミラー物語」「DOORS」「ROSE」等のミュージシャン伝記映画と同列に観てあげるのが筋でしょう。 7点(2003-05-18 14:04:52) |
4. ギター弾きの恋
単純に良い映画でした。楽器演奏のシーンはいろいろ意見もあるようですが・・。ジャンゴ・ラインハルト(ジプシー・ジャズ・ギターの神様実在した人物です)に、笑っちゃうくらいコンプレックスのある主人公という設定も◎。ウッディらしい関係者のインタビューシーンなんかも面白かったです。期待しないで観た割に面白い作品だった。ハッピーエンドが多いアメリカンムービーですが、たまにはこういうのも良いです。 7点(2003-05-18 13:30:43) |
5. シックス・ストリング・サムライ
好き嫌いが分かれると思いますが、あっしは好き!です。ロックが好きな人にしかある意味わからない部分(神様がプレスリーだったり、主人公がコステロ風だったり、悪者がハードロック系の○似だったり)が笑えます。作品の性質上あえて論理的部分や合理的部分を省いてあるので、ストーリー性を重視する方は見れないかも。「ビリー・ザ・キッドの新しい夜明け」「爆裂都市」のような感覚派ムービーが好きな方にはおすすめです。マジで格好良いです。 7点(2003-05-18 13:23:20) |