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投石器@甲斐さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2

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1.  スターリングラード(2001)
またまた単純なナチス否定の戦争映画かと思って、あまり期待せずに見たら、そうした予想は心地よくはずれて、なかなか面白い作品だった。特に冒頭の戦闘シーンは、進むも死、退くも死、という独ソ線前半期におけるソ連の過酷な状況と共産ファシズムの酷薄さを象徴的に表現したみごとなもの。またセリフを通してもソ連軍民に対する圧迫が語られていた。昔のことだが、こういう国家に心酔した連中が日本にもたくさん存在したという事実はしっかり後世につたえなければなるまい。それこそが歴史の直視というものだろう。ヴァシーリとケーニヒとの狙撃手対決は見応え充分。本格的戦闘シーンは少ないので、これは戦争を背景にしたサスペンス・アクションとも言えると思う。筆者は独ソ戦ファンなので、寒々した陸戦の過酷さがこの映画でも巧みに映像化されていて素晴らしい。難点はもっぱらターニャの扱い。塹壕内(?)でのセックスシーンは不必要だし、殆ど死んでいたはずなのに、エンディングで生存していましたでは、ガックリしてしまう。このデウス・エクス・マキーナ的ハッピーエンド(何がデウスなのかもわからないが)はアメリカ市場への配慮で付加されたものか?ダニロフの自己犠牲的死もなにか通俗で唐突だ。6点か7点かは微妙なところだが、予想を気持ちよく裏切ってくれたところを評価して7点あげましょう。
7点(2003-06-05 01:02:08)
2.  シン・レッド・ライン
これは戦争を題材にしているが、戦争映画ではない。予備知識ほぼゼロで見始めた。太平洋戦争物はあまりすきではないので少しいやな予感はあった。やはり戦争映画としての娯楽性は殆どなかった。それでも2時間50分のわりには退屈しなかった。映像美がそれなりに心地よかったからか?ただし、その映像にかぶさるモノローグは哲学的思索めかしているが、べつに奥行きも深みもあるわけではない。目新しくもない。ある種の人々が大好きなお題目にすぎない。3つばかり出てくる戦闘シーンもたいしたものではない。あきらかに日本兵が弱すぎる(爆)。とにかく戦争物ということでダイナミックなアクションを期待してはいけない。スタッティック(静的)な戦争映画といえば、「パットン戦車軍団」が思い浮かぶが、あの作品はエンターティメントとしての面白さにも事欠かなかった。残念ながら「シンレッドライン」は中途半端な自己満足映画以上にはいかなかったようだ。
4点(2003-06-05 00:22:04)(良:1票)
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