1. 時計じかけのオレンジ
この映画は食べ物に例えると肉でも魚でもない野菜でも御飯でもない。貝の肝の苦味であり、ビールの苦味であり、くさやの臭いであり・・・それゆえにこの美味さに気がついたとき病みつきになる。人間の本質を暴き出し風刺(少なからず大げさな表現ではあるが)した作品。人間の汚い部分など見たくもないという人にはオススメできない。ただ知って欲しいのは人間らしいというものにはステキな部分と目を背けたくなるような恐ろしい部分が共存しているということ。その影の部分に焦点を当て表現しきったキューブリックのセンスとテクニックには感服するほかない。いや~マジ天才っすよ! 10点(2003-06-14 06:29:54) |