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《ネタバレ》 実話に基づく作品だけあって、良くも悪くもリアルな話だと思います。派手さはありませんが、緊迫感のあるクライシスムービーでした。(以下ネタバレあり)本国との通信手段を失った潜水艦での原子炉事故という危機の中、士官および乗組員の様子は変に誇張されておらず好感を持てました。炉心溶解一歩手前での、乗組員による原子炉内での応急工事は、派手さはありませんが十分恐怖感が伝わります。艦長(ハリソン・フォード)と副官(リーアム・ニーソン)の人間関係の描き方も、よく言えばリアルですが、同じように外界と隔絶された状況での危機を描いた、『クリムゾンタイド』のジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンのような明確な確執があるわけでもなく、かと言ってお互いを100%25信頼しあっているという訳でもなく、少々煮え切らない感がありました。多少のリアリティーと実話性を犠牲にしても、二人のキャラクターづけを単純化したほうがよかった気もしました。また、ラストの墓地での艦長の言動はあまりに軍人的でなく、アメリカ的なモノの見方に感じます。原子炉に入った乗組員はあくまで愛国心や自分の家族・恋人を思って危機に立ち向かったのあり、仲間のためでは無いと感じました。
【camel】さん 6点(2003-07-13 00:20:09)
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