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要するにマゾでミドル・エイジのピアノ教授が若い男子学生相手にロストバージンする話し。高尚なAVという感じだった。見ごたえはあるし、人間観察もできるので満足はしたがテーマがなんとも・・。8点というのも、主人公の内面を書いた前半部分では10点をあげてもいいぐらいだが、後半の芸術的(?)な部分が私には全くのコメディにしか見えず、内容が緻密で陰気臭い人間ドラマにも関わらず笑えて仕方なかったからだ。看板の側に貼ってあった映画評論家の分析に上映終了後、客がたかっていたのが印象的だった。他の人もなんだかよくわからなかったんだろうなあ。【ネタばれ】主人公が執拗な母から監視と抑圧を受けながらも、精神のバランスをとるためにエロビデオ屋に行ったりするくだりなどは興味深く、さすがパルムドール受賞作だと思った。しかし後半で主人公の変態性が前面に出始めると、なんとも・・。私のようなマゾの気の無い、健全すぎるほど健全な人間にはコメディにしか見えない。「さあ、道具もあるのよ」とベッドの下からいそいそと縄やらストッキングを出す場面など、どうしても笑えて仕方無い。なおかつ直前になって何度も青年を拒むあたりも苦笑ものだ。とにかく私はワルターに同情しっぱなしで、こんな状態でほっとかれても困るだろうなあ、と。
【なな】さん 8点(2002-02-27 19:56:07)
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