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この「理由なき反抗」においても、ジミーの演技の一つ一つが計算されている。警察署でジャケットをサルミネオ扮するプレートーに渡すところ、また崖から転落したバズの車に、笑いながら小石を投げるところなど複雑な気持ちを単純な行動に、いかに昇華するかを見せているのだ。もっともその演技についての捉え方は、観る者の視点でことなるだろう。ただ難を言えば、サルミネオ以外は設定に年がいきすぎている。ジュディーが、ちょっとしたことで家で拗ねているところなんか、ナタリー・ウッドには似合わないとも感じた。バズの仲間が、車を崖のところに並べてライトを照らすシーンは、復興期の日本にいては、映画とは離れて自動車社会アメリカの国力のすごささえ思い知る。ともあれ、誰がサルミネオを殺したのだろうか。
【トラヴィス】さん 8点(2003-06-16 09:51:29)
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