| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ゾルゲ事件についてあまり詳しくは知らなかったので、とても勉強になりました。ただ・・・すごぉく意地悪な言い方をしてしまうと「その時歴史が動いた・三時間スペシャル」という感じがしたんですよね。史実はきちんと説明されてるんですけど、その分ゾルゲという男の人間像がいまいち見えてこなかったんです。それと台詞が若干説明っぽいところも気になりました。善意的に解釈すると、こういった史実に疎い人に歴史を知ってほしい、という意図があったのかもしれませんが、個人的には、多少史実について説明不足でもいいからゾルゲの内面にポイントを絞ったほうが良かったんじゃないかなーと思います。ゾルゲがスパイになったのは、おそらく第一次世界大戦での従軍経験から反戦思想に傾倒していったため、というところなのでしょうが、この映画の中ではそれが「描写」ではなく「説明」になってしまっている感じがしたんですよね。だから最後に流れるジョン・レノンの「イマジン」がものすごく唐突で安易に思えてしまって・・・。あと、外国人(ドイツ人、ロシア人、中国人)が全員英語でしゃべってたのは何でなんだろう?ものすごく気になってしまった。何かわけがあるのかなあ?
【ぐるぐる】さん 5点(2003-07-22 17:30:04)
ぐるぐる さんの 最近のクチコミ・感想
|