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《ネタバレ》 20世紀初頭の激動のロシア、ロマノフ王朝の最期をダイナミックに描いた歴史大作!・・・なのだけど、正直最初の二時間は(眠かったというのもあって)かなりつらかったです。ただ、そこを乗り越えるとかなり面白くなるんですよね。主人公のニコライ二世という人は、ま、言ってしまえば「歴史の変化を読み違え、無駄に戦火を拡げた愚かな皇帝」なのだろうけど、それでも映画を観ながら感情移入できてしまうのは、その後のソビエトを知っているからでしょうか。宮殿を追われ、どんどん惨めな生活に追い込まれていく中、それでも天真爛漫な四人の皇女達の無邪気さが切なかったです。終盤、銃殺される直前の突然の静寂、そして(死を覚悟したのか)皇子アレクサンドラが父親ニコライの頬にさっとキスをする(この辺、記憶が曖昧。お母さんにだったかもしれない)、そしていっせいに火を噴く銃口・・・というラストは残酷で、でも美しく、非常に心に残る名シーンでした。
【ぐるぐる】さん 9点(2003-07-30 20:31:41)
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