ゼロ・グラビティ の あろえりーな さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > セ行
 > ゼロ・グラビティ
 > あろえりーなさんのレビュー
ゼロ・グラビティ の あろえりーな さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゼロ・グラビティ
製作国,
上映時間91分
劇場公開日 2013-12-13
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》 本日、映画館で鑑賞致しました。ストーリー的には特筆するものはありませんが、これは高得点をつけざるを得ない作品であります。これほどまでに、宇宙をリアルに描いた作品はなかったのではないでしょうか。それはまさに「体感」する映画。観客が宇宙飛行士とアイデンティフィケーションし、恐ろしい危機を共有する映画。宇宙とは、圧倒的な美しさと、圧倒的な孤独と死が共存する場所。私は鑑賞中、本編の前に流れる無味乾燥なアメコミ映画の予告編集を思いだしておりました。この作品はそんな映画たちに、「これがリアリズムの凄さじゃ。どんなもんじゃーい!」と高らかに宣言しているようにも感じました。昨今、重力を無視していろんなものが飛び上がる映画ばかりですが、自然法則に忠実に描きリアルな怖さを伝えるのもまた映画の醍醐味なのであります。勿論、全てがリアルというわけではなく、例えば宇宙服は見た目が格好よくなるようにウエストを絞っていたり、宇宙船の窓を実際よりも増やしたりしてはいるようですが、無重力に関する描写は徹底して正確さを追求しているようです。身体が回転し、上も下もわからない制御不能の怖さ、なんとかして宇宙船のどこかに捕まらなきゃ、そのまま飛ばされて死んでしまう、という危機一髪の怖さ、酸素がどんどんなくなっていく、というギリギリの怖さ、宇宙空間には何もないのに、そこは「恐怖」で満たされている、、、。そして「音」にも注目です。自分の呼吸と、それから心臓の音。そして無線の音。これがまた孤立感の表現を巧く出してるし、そこに付随される音楽は見事なまでに情動的。この作品をテレビのちっこい画面で見ても、本作の一番の魅力である「臨場感」は全く伝わらないでしょう。映画館で見て、本当に良かった。
あろえりーなさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-22 14:53:03)(良:1票)
あろえりーな さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-24NO EXIT/ノー・イグジット5レビュー5.33点
2024-11-18先生!口裂け女です!5レビュー6.33点
2024-11-1530225レビュー3.50点
2024-11-04シー・フィーバー 深海の怪物5レビュー5.00点
2024-11-04ポルターガイスト(2015)5レビュー5.33点
2024-11-03リバー、流れないでよ7レビュー6.50点
2024-11-03モルグ 死霊病棟4レビュー4.20点
2024-11-03DOGMAN ドッグマン(2023)7レビュー8.25点
2024-09-10パディントン8レビュー6.30点
2024-09-09アラビアン・ナイト(1942)5レビュー5.25点
ゼロ・グラビティのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS