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《ネタバレ》 映像特典で監督が語ってましたけど、13歳の時にノアの箱舟に関する詩を書いたら国連のコンテストで優勝し、それ以来ストーリーテラーの自信がついたんだみたいな話をしていましたので、彼にとってこの聖書のお話は特別思い入れが強いものなんでしょうね。いくつかの国では上映禁止になったそうですが、物語からリイマジネーションして新たな解釈で再構成する野心は認めたいです。ただ、序盤のストーリー説明の映像から中盤までがなんとなく上滑りしてる感があって、かったるく感じちゃいました。悪い人たちが箱船を乗っ取ろうと押し寄せてくるシーンからようやく面白くなり、家族の不協和音が繰り広げられる後半はそれなりに考えさせられます。普通に考えたらノアの箱舟伝説って色々と無理あるよねって思うんだけど、船の建造を「番人」にやらせたりとか、船内に乗った動物達は変な煙で寝かせることが出来るとか、そういう要素でとりあえず乗り越えてます。壮大な話だけど、結局のところ「一人の父親」の生き様の物語なんですよね。正義と慈悲の間で揺れ動くノア。でも、父親としては、その両方が必要なのですよね。だから「人間」なのだ、と。飲んだくれ描写が一人の人間としての悩ましさを現しておりました。
【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-20 23:42:16)(良:1票)
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