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ジーン・ハックマンが走ると、いかにもこの人の人柄がでて地鳴りを感じるほど。ポパイ刑事が出帆するヨットを追って湾を半周したとき、監督が求めていたものは人間臭さである。波止場の先端ギリギリのところで、よろけながらもシャルニエを撃ち倒すポパイ刑事。彼は、警察という権力機構ではなくて、独力で相手を倒したのである。だからこそ、この切れ味鋭いラストは一種の倫理観を伴ったカタルシスをもたらすのである。一人の主人公を徹底的に走らせる事によって、カーアクションと拮抗するほどの迫力と緊迫感を出せたのも、J・フランケンハイマーの力量というもので、彼だからこそ成し得たレベルの高い続編だったと思います。
【ドラえもん】さん 8点(2000-10-03 23:34:02)(良:1票)
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