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鉱山のある小さな田舎町が巨大化した蜘蛛の集団に襲われるというもので、ストーリーは至って単純明快そのもの。その定石通りの展開とエンディングは“生物パニックもの”のお手本のようでもある。出演者の顔ぶれからして、作りはいかにもB級然とした作品だが、製作者がR・エメリッヒ&D・デブリンだと知り大いに納得。CGの利点を巧みに取り入れたそのVFXの完成度の高さは、ひたすら映像技術というものに拘りつづける彼らの期待を、今回も裏切る事はなかったようだ。様々な種類の蜘蛛たちが何故人間を襲うのか・・・と聞くのも野暮だが、それはもともと我々人間の蜘蛛に対する一種の先入観があるからかも知れない。それにしても“彼ら”の動きの見事さ、特にショッピング・モールの天井をゾロゾロ這いまわるシーンや、ジャンピング・スパイダーたちとの砂漠でのバイク・チェイス・シーンは一見の価値あり。正月映画としては、やたらダラダラ長いばっかりで、結局どこが面白かったのかさっぱり印象に残らない、世界的超ベストセラーの某ファンタジー映画より、よっぽど面白くできている痛快作だ。
【ドラえもん】さん 8点(2002-12-24 18:15:01)(良:1票)
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