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レビュー情報
海洋冒険モノのライブ感覚と幽霊(屋敷)モノのファンタジー性とを半ば強引に結びつけた事で、どっちつかずの印象となった作品だ。そもそもゴーストの存在自体、理由や説明のつかないものだからこそ恐怖を感じるのであって、ご丁寧に、事の顛末が説明過多の為か、ゴーストたちや怪奇現象の怖さや神秘性というものが希薄になってしまっている。作り手側は躍起になって観客を怖がらせようとはしているが、少しも幽霊に見えない少女(喋り過ぎ!)や様々な仕掛けなどが、さっぱり生かされていない。要は不気味さが足りないという事なのだが、それと言うのも、自分たちの置かれた危機的状況をほとんど自覚していない、まったく緊張感のない脳天気なクルーたちという設定にしてしまったからだろう。(だいたい40年も前の缶詰や酒を普通、口にするか?)どうやらゴーストよりも無節操な人間のほうが遥かに怖いという皮肉が込められているようだ。
【ドラえもん】さん 5点(2003-02-05 17:54:28)
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