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確か、テレンス・ヤング監督とC・ブロンソンとが初めて手を組んだ作品だったと記憶しているが、南仏の港町が舞台のれっきとしたフランス映画という割には、アメリカ映画といった印象が強いのも、やはりこの二人の持って生まれた資質がそうさせているのかも知れない。そして、ベルイマン作品の常連であるリブ・ウルマンを相手役に担ぎ出したのが、本作の特徴であり驚きでもあった。彼女がこういったアクション映画に出演したのは後にも先にも本作だけだっただけに、そういう意味においては実に貴重な映像を残してくれたと思う。それにしても本編は、小気味いいアクションとスリリングなカー・アクションが実に軽快なテンポで展開されていくという、まさに手に汗握るシーンの連続であり、T・ヤングの力量が存分に発揮されたといえるが、同時に筋立ての荒さも気になってしまった。ラストの救難用の照明弾の使い方には、“007のヤング”ということもあり、思わずニヤリとしてしまう。
【ドラえもん】さん 7点(2003-11-18 17:38:04)
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