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レビュー情報
いわゆるアメリカン・ニューシネマの中でも、本作はハリウッドの伝統的な西部劇のスタイルを覆し、歴史に埋もれた真実を鋭く暴いた異色作で、公開当時はかなりの衝撃作として物議を醸し出した。とりわけ終盤で描かれる騎兵隊のインディアン大量虐殺シーンの数々は目を覆いたくなるほどの残酷描写であるが、それまでがふたりの男女の青春ドラマにウエイトが置かれていた為に、がらりと画調が変わり一気呵成に見せられる事で、より衝撃度が高まったようだ。そういう意味では実に効果的な構成だったと思う。で、この時代から先住民に対する米国の虐殺の歴史が始まったとも言われ、今日に至るまでの、まさに支配者たる米国の歴史は繰り返されているというメッセージが読みとれ、反戦というテーマが浮かび上がってくる。(もっとも余りに良く出来た殺戮シーンの為、好戦映画と批判も浴びた事もあったが・・・。)バフィ・セント・メリーのテーマ曲とR・バッドの透明感溢れるスコアは、本作により力強さと爽やかさをもたらしている。
【ドラえもん】さん 7点(2003-10-18 23:37:43)
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