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相棒を殺害されたシアトルのはみ出し刑事が捜査に乗りだすが、麻薬ギャングと結びついている警察上層部の圧力から、私立探偵に転身して巨悪に立ち向かっていく姿を描いた作品。内容そのものはいわゆるポリスムービーの定食メニューといったところだが、監督J・スタージェスと音楽E・バーンスタインの名コンビに、主演がJ・ウェインとくれば、もぅほとんど西部劇のノリで、まさに豪快そのもの。好きな人にとっては期待するなと言うほうが無理というもの。しかし現代アクションに西部劇のスケール感やカウボーイの哀愁などといったものはやはり見出せず、西部の男一筋に生きてきたJ・ウェインもどこか居心地悪そうに映る。時代の流れとは言え、西部劇が終焉を迎え現代劇にしか活路を見出せないのは、残念なことだしやはり寂しい。それでも、馬を車に乗り換え大暴れするJ・ウェインは貫禄十分で、映画初登場の短機関銃イングラムM11をぶっ放すその勇壮な姿は今でも眼に焼き付いて離れない。とりわけ海岸に沿って繰り広げられる終盤での銃撃戦に、その威力をまざまざと見せつけられ、水しぶきを上げながらもんどり打って豪快に転げまわるカーアクションは、壮快ですらある。
【ドラえもん】さん 7点(2003-12-08 17:44:49)
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