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《ネタバレ》 一冊まとめて読んだ記憶があるわけではないので恐縮ですが、さまざまな媒体でたまさか川本三郎の文に出合っても、評価できると思ったためしがなかったのに、映画の評判の良さにつられてこの人の原作と知りながら見に行っちゃった私がアホでした。それでも、氏がジャーナリストとして若き日々に挫折を味わったと初めて知ったので、この映画が若者らしい苦悩を描いているのかと思いきや、さっぱり伝わってこず。映画としての思想性が浅くても、せめてジャーナリストらしさの片鱗でもあればその世界に身を置くことの臨場感を味わえたのではと思いますが、それもなかったなあ。いったい何を描きたかったんだろう。この時代を笑い物にしたかったのか、この監督は。わざとらしくゲバラのポスター貼ってるとことか、いちいちムカツク。感動した方には申し訳ありませんが、最後の沢田の泣くシーンなんて、松田聖子のウソ泣き?を思い出してしまったほど、私にはつまらなかった。時代考証がしっかりしてるとの評判もあるようですが、私に言わせれば「あの時代にこんなもんなかったぞ」というもの、幾つもありましたぜ。それに、いくらあの時代だって、家に帰ったらすぐタバコ、飲み屋でもすぐタバコ、何かにつけてすぐタバコなんてほど、みんながモク中だったわけじゃないですよー。時代を表す小道具としてのタバコを安易に使いすぎ!
【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 3点(2011-06-09 01:50:43)(良:1票)
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