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《ネタバレ》 恥ずかしながらこれまで小津作品をあたまからしっぽまで見続ける根性・根気なかったため、本作が初めてレビューできる作品と相成りました。山の手のざーます言葉って、子どもの頃からチョ~苦手で、かえってかっこわるいじゃーん、と思っていたものですが、ここまでレトロになると、笑ってゆるせるから、不思議です。「あーた、いつもそうやって召し上がっていらっしゃるの」でだんなを困惑させて間髪を入れずに女中さんに向かってまた「○○や、そうなの?」と聞くところで、爆笑。女中さんの演技がこれまたドンピシャでおかしかったです。ただねえ・・こんなふうに夫婦の間柄を「お茶漬け」というあいまいな味に決め付けてそれでいいんだよ、としてきた国民性もゆえんして、この国じゃ男と女の成熟した関係作りが難しかったんじゃないかと思うと、ただアハアハと笑ってだけもいられませんでした。やっぱり思っちゃうなあ・・小津ってそんなにいいかしら? 何気ない場面なのにシチュエーション作りはうまいなあとは思いますが。野球場のシーンを見て、TVドラマ「男女七人秋物語」で、シナリオの鎌田敏夫さんめ、パクッてたな、と気づきました。「七人の侍」→「武蔵」だけじゃなかったっつうことですよ。ほんとに失礼なヤツ!・・言葉が悪くなっちゃった・・でもすごくうまい人!と思って好きだった脚本家なのに、かなりガッカリです。
【おばちゃん】さん 6点(2004-02-01 17:26:27)
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