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レビュー情報
16年間もシャルルドゴール空港に住みついた実在の人物をモデルに、スピルバーグ流にアレンジしたヒューマン・コメディ。映画としては先にフランスで『パリ空港の人々』という作品が作られていますが(なかなか良いですよ)、どちらも実際の話とは大きく異なり、空港から出られないところからそれぞれが独自にストーリーを膨らませています。スピルバーグ流アレンジはやっぱり親子の物語。そしてそれぞれに傷を持ったマイノリティたちの上層階級との戦いが盛り込まれます。儚い恋愛ドラマを入れたのもなんらかの意図があるのでしょうが、一般ウケねらいのような気がしてならない。あと、今作品の見所のひとつはJFK空港のセットだと思うのですが、たしかに大量のエキストラの動きなんかにもついつい目がいって、『映画に愛をこめて/アメリカの夜』のような撮影風景を想像したりして、という楽しみ方はあるのですが、これまでリアルに見せてきた非現実的なものとは違って、実際にあるものを何もわざわざリアルに見せなくても、、って思いました。空港内を歩く人々がいきなり踊りだすとかしてくれたらどんなに喜んだか。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-11 16:49:16)
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