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清順映画の醍醐味のひとつにセットの独創性がある。しかしこの作品のいかにも作り物のセットはこちらの期待を大きく裏切るものでした。だがこの裏切りこそが清順映画なのだ。奇抜なカメラワークも独創的なカット割りも期待を裏切り、最も緊迫するシーンでカエルがケロリ~って、、どこまでも食えない爺さんである。誕生日ではない日を祝う、、って毎日じゃん!要するにそういう映画。宴のような映画ってこと。宴は楽しめるものではなく楽しむもの。楽しめるかどうかはあなた次第。時代も国籍も背景も音楽もどれもこれもが何からも束縛されず、その束縛されない映画だからこそ映画の可能性が凝縮されていて、かといって頭の硬い凡人には絶対作れない作品で、その中でチャン・ツィイーの顔はどこまでもキュートで、後姿はどこまでもセクシーで、やっぱり清順は凄い!と唸らされる、そんな映画なのである。
【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-19 17:35:13)
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