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「Ⅰ」も「Ⅱ」も監督のそれぞれの味が出ていてそれなりに楽しめた。そしてこの「Ⅲ」の味はどうだったか。冒頭で涙を見せるイーサン、、彼はスーパーマンではなくて人間なのだという新しい「M:i」に期待させられるシーンから始まり一般人役のミシェル・モナハンがアクション映画とは不釣合いの初々しい笑顔を振りまく。ここまでは良かった。あとは怒涛のアクションがひたすら続く。そのひとつひとつは確かによく出来ているし見応えもあるし楽しいものだった。しかしそのどれもがこれまでにどこかで見たことのあるものを最新技術をもって映像化しているにすぎない。またクライマックスの連続のような展開も、例えば『レイダース』のように合間に笑いを入れるとか、あるいは笑いじゃなくてお色気でもいいんだけど、なにか小休止的なことをしてくれないと疲れるし、それぞれのアクションが印象に残らない。けっきょく面白くなりそうなシーンをつなぎ合わせただけの金のかかったテレビドラマみたいなものになってる。監督はエンターテインメントに徹したつもりだろうが、その手法はあまりにも幼稚じゃないですか?
【R&A】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-07-03 14:09:32)
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