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"シャイア・ラブーフは、いかにも厄介な事件に巻き込まれそうな顔をしている"と書いたのは『イーグル・アイ』のレビューなのだが、ここでの巻き込まれぶりもなかなか様になってる。とは言うものの善玉トランスフォーマーと主人公の関係はいたって良好。それどころかトランスフォーマーのおかげで手の届かない存在だった学園のマドンナといい感じになっちゃう。この展開は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ(「ドラえもん」ともいう)。このベタベタな展開は悪くない。CGによるトランスフォーマーたちもいい。CGというのはこの場合、非現実的なものを現実の世界に違和感なく描くためのものなのだが、この作品で最も冴えていたのは逆に非現実的なる者、つまりトランスフォーマーたちが現実の世界にいることの違和感をもろに露呈させ、その滑稽さを笑いに転化させたシーンだろう(主人公宅に集合するやつね)。まあ、おそらくは最もこの映画が見せたいところのバトルシーンは正直どうでもいい。というか酷い(中東で悪玉初登場シーンは良かったけど)。話がベタなもんだから見せ方もありがちなCGバトルで済ませたってわけでもなかろうが。どうしても本物っぽく見せることが優先されちゃうので見せ方も決まってきちゃうんだろうか。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-10 17:49:21)
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