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たしかに階級差の生み出す悲恋の物語の中で、ひたすらに三浦友和が山口百恵に送る眼差しと百恵の愛くるしい様が映し出されるだけで、物語が内包する残酷性が素通りしてゆくいわゆるアイドル映画なのですが、それだけで切り捨てるにはもったいないほどにアイドル百恵をとらえる画がきっちりとその純朴さと初恋の初々しい女心をとらえている。野山を歩く姿を情景とともにロングで収める画も、旅館の二階から見下ろす画も、別館の窓越しに見える踊り子の姿も、ひとつひとつが丁寧に撮られ、けしてストーリーに深みが無くてもじゅうぶんに見れる映画だと思います。小学生の頃、百恵ちゃんのファンだったという個人的な贔屓目を抜きにしても。たぶん。
【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-24 12:42:59)(良:1票)
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