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《ネタバレ》 ファンタジーというか伝奇ものというか、そういう感じを受けました。日本の奥深く、この世ならざるところに蠢く厄災を東西に分かれた要石が抑えており、時たま開く後扉を封じ流ために暗躍する一族とそれに巻き込まれた少女の話。いやお前が抜いたせいじゃねーかよ!とか言ったらダメですね。加藤保憲中嬉々してぶっこ抜きそうですが。
君の名は〜からの一連の作品群の中では間違いなく一番好きです。テーマというか設定というか。3.11をモロに意識しているので万人におすすめ!といえないのがアレですが。キャラクターは最初見た時全2作のヒロインよりもあまりパッとしないなーとか男の方ハウルじゃね?とか色々思いましたが、草太はすぐ椅子になっちゃいますし、鈴芽は動いてる姿見るたびにどんどん愛着が湧いてきて好きになりました。 正直「ここでこの曲流す?」とか「ちょっとジブリ意識しすぎじゃない?」とかも思うんですが許容範囲内。 何より自分が好きになったのが物語の落とし方。終盤で鈴芽が「私が代わりに要石になる!」と言い放ったのでもしやそっち系の落とし方と心配しましたが無事に2人とも生還した点です。 そもそもこういう作品でよくある「長い年月を経てやっと再開できましたー!」とか「愛する人と一緒にいたいから世界ぶっ壊しちゃいましたー!」という落とし方があまり好きではないので、ひと騒動あとの再出発の意味を込めての「行ってきます」そしてほとぼりが冷めての「お帰りなさい」の言葉がとても幸せな気分になりました。 結局ダイジンお前何がやりたかったん?とか色々と気になる点はあれど、終わりよければ全てよし、という感じでとても楽しかったです。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(邦画)] 8点(2022-11-26 00:30:49)
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