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こういうのを見ると,コミック作品を映像化することの難しさを改めて感じてしまいます。言ってしまえば,各登場人物に対するこちらの固定観念ができあがってしまっているので,それを払拭することの困難さ,でしょうか。別に原作に忠実たれ,とは思いませんが,無頼さがウリの山岡は,佐藤浩市だとまじめでひたむきな好青年に見えるし,羽田美智子のゆう子も何となくイメージと違う。海原雄山も全くアクがなく,山岡と仲良くしているし,終盤,鎌倉駅前~若宮大路~小町通と煮豆を売る山岡をそっと見守るシーンなど,すっかり月並みな良い父親に成り果てている。おまけに,山岡には,心臓病の妹まで居て,美食倶楽部にも自由に出入りしている・・・。と,いっぱい突っ込みましたが,平成8年製作にしては,当時の服装や髪型に時代を感じてしまったり,フィルムの鮮度・解像度も何か古めかしかったり・・・と興味深い点も散見されました。原作読破を目指して20数巻で止まったままの私ですが,ま,一度見てみるのも悪くはないと思います・・・。
【koshi】さん 5点(2003-01-18 23:30:22)
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