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うーん,何と行ったらよいのやら・・・。あの不思議な町に両親と一緒に入っていき,両親が豚になってしまうまでは,いつもながらのスピーディな演出が冴えわたっており,絵柄もいつもと少し違う感じで,「おっ,これは期待できるか」と思ったけれども,その後がいけない。いったい何なのだろう,あの湯屋は?江戸時代の遊郭のイメージだろうか(10年程前取り壊された我が町の元女郎屋だった古い旅館にそっくり)。大量に出てきた魑魅魍魎の類も,別に新鮮味を感じなかった(私は「うる星やつら」を思い出した)。拉致され,自分の名前すら忘れた人たち。↓どなたかが書かれたように北朝鮮のイメージなのか?そして強制労働・・ ?珍妙極まりない非現実の世界を,大風呂敷広げて大袈裟に描くことが宮崎監督の美学ではなかった筈だ。釜爺とかハクとか個々のキャラクターは魅力的な場面もあっただけに残念極まりない。大仕掛けなだけで気合いが空回りしっ放しの「もののけ姫」もそうだったが,私にとっては感動には程遠い作品となってしまった。これを見た子どもたち数人にに聞いてみたら「面白かった」と一様に返ってきたが,「何が?」と聞くと,これも一様に黙ってしまった。「ナウシカ」「ラピュタ」「トトロ」「宅急便」「豚」と続く路線には,ずっと感心させられたが,ピークを過ぎたのか。どうも私には,この宮崎監督のはしゃぎっぷりが「迷走」にしか思われないのだが・・・。次作に期待ってことで少々辛いこの点数。
【koshi】さん 3点(2002-08-18 17:15:32)
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