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近年韓国映画が熱いですよね。日本に,そしてハリウッドに追いつけ追い越せ的な国策もあるんでしょうが,出てくる作品一つ一つに制作者の意気込みとある種の勢いを感じます。但し,「シュリ」や「JSA」,或いは「カル」あたりが,原色的な色彩感で,こちらの五感に直接訴えかけてくるような,一種の強引さを持っているのに対し,淡々とストーリーが進行し,あの「海の家」の場面のようにシンプルな構図が多い本作は,水彩画風な淡い雰囲気作りが切ない感じをよく醸し出していたと思います。ある程度文化を共有してきたからかどうかわかりませんが,ハリウッド的ではなく,むしろ一昔前の我が国の出来の良い恋愛もの(ここですぐ題名を思いつかないのが辛いのですが・・)を見ているような気持ちになり,見終わった後に何となく暖かな感触が残りました。確かに私も「この展開でどうオチを持ってくるんだ?」といった疑念が終盤になるにつれて強まり,実際にあのオチを見てみると,なる程賛否両論なのもわかるような気がしましたが,晴れ晴れとした気持ちになることができたので,まぁいいかなと・・・。チョン・ジヒョンって超美形じゃないかもしれませんが,雰囲気がいいですね。
【koshi】さん 7点(2004-01-03 17:02:06)
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