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最近のCG技術の発達で、「CG部分が実写と区別できない!」という映画もよくあるのですが、本作はその逆で、怒涛のCGタレ流しの中、「一体どれが実写かわからない!」と言いたくなる程、CG主体の軽い軽い仕上がりになってます。この映像、古いモノクロ作品にそのまま着色したような感触も、ちょっと感じさせるのですが、いやいや、やっぱりコレは似て非なるもの。CGをあまりじっくり見られては、安っぽいと見抜かれるので、場面がとにかく目まぐるしい。本当に落ち着きません。実写部分まで決してじっくり見せようとはしない。これは紛れも無く現代の映画。ついでにストーリーも行き当たりバッタリ、まったくマトマリというものがありません。最初に襲撃してくるロボットに、こりゃメチャメチャ楽しい映画ではないかと期待が膨らんでしまったが、映画の途中でそんな期待は放棄した。このトコトンまで軽いノリ、驚くべきマトマリの無さは、ここまで来ると間違いなく確信犯。結局、映画はサラサラ流れつづけ、印象に残るシーンやエピソードのたぐい、なーんにも無い。このことが実は皮肉にも、「最後に残ったフィルムで何を撮るか」というオチを結果的に盛り上げてしまってる・・・・・・・ム?本当に「皮肉にも」なのか?まさか、このオチ(とそれに続くオチ)のために、あくまで「計算の上で」こんな中身スッカラカン映画を作ったのではなかろうか。だとしたら、恐るべし! オチのために映画すべてを犠牲にするとは!
【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 22:43:23)
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