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《ネタバレ》 「過去」をもたない主人公たち。すなわち「現在」しかない彼ら。そこからいかに、過去というものによって「現在」を揺さぶるか。この点に限って言えば本作、シュワ主演の『トータル・リコール』なんかよりもうまくやってるとは思うのですが、逆に言えば『トータル・リコール』はそこに拘らずに活劇路線を貫いて見せた訳で、どうも本作、「過去」を深く掘り下げる訳でも無く、その割には設定に引きずられてなかなか吹っ切れない。そりゃま、それなりに魅力的な「意外な展開」あり、アクションあり、確かに面白いんですけれども、もうちょっと見せ方に工夫がないものか、と。お話の上では「過去」に拘り「過去」を追求する体裁なのに、実際にはそれがどうも形式的。ラスト近くの、あの宇宙へと向かうクライマックスなんぞ、変に混乱させる演出もあり、かなり蛇足気味のアンチクライマックスでしょう。ま、しかし、最後のオチが“利己的な遺伝子”のノリで来たのは、一番の驚きではありました。あと、ドローン3機が並んで飛ぶ光景、どう見ても『スター・ウォーズ』のドッグファイトにおけるタイファイターですね。どうして今更アレを再現しようと思ったんですかね???
【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-23 23:10:56)
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