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21世紀版『トッツィー』とでも言いましょうか。今回は女装どころか、実在しないCGバーチャル女優。まーさすがに、多分に荒唐無稽なコメディタッチの映画、ではありますが、ハリウッドのダメな現状を小馬鹿にし、色んな人を敵に回しちゃいそうな、はたまた、ついでに自分の首も締めそうな、思い切った映画でもあります。「俳優なんて実はCGでもいいんじゃないの~」と言うにとどまらず、「肥大化しシステム化されきった映画産業なんて、所詮、実態の無い幻影じゃないのか」、と、問題は深し。それを、まあ一応、笑って飛ばせるかな、という、ギリギリ角の立たない映画に仕上げて、楽しませてくれます。いや実際、アホらしくて楽しい映画。ストーリー的には、落としどころが無くて困ったのかな、と思わせる、いささか張り合いの無い展開ですが・・・。映像的には、背景を赤や緑の単色に染めてみたりして、ちょっと非現実感を加え、荒唐無稽な内容にマッチしておりました。またコレを観ながら、読む必要のない裏を読んでみるのもまた楽し、「このシーンの背景もCGではないのか」「このシーンの群集も実在しないCGではないのか」「そもそもこの人は本当にアル・パチーノ」なのか、等々。
【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-19 22:20:00)(良:1票)
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