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言わない方が良い事を敢えて言わせて貰いますが、原作に救いを求めてみてもダメなんです、この鈴木光司3部作は。それは「ループ」の発売を心待ちにした人(なんとオレ・・・)なら解って貰えると思います。「リング(最初は題名違ってたんだっけ!?)」で角川含むホラー文庫の盛り上げに貢献して、「らせん」で前作と違うアプローチでの恐怖を模索して、一応読者への”説得(だから怖いでしょ?的な)”はした。読んでて同時期に流行っていた「パラサイト・イブ」を意識しるなぁ・・・なんて思った。「ループ」の発表は前2作に愛着を持った行為には感じなかった。読んだ人ならわかるけど「ループ」を認めたら前2作を怖がってた我々は一体、ナンだったんだ!って怒りたくなるからね。そう考えると、製作者側はあくまで映画シリーズは原作とは別の物・・・言うなれば「貞子ショー」を作りたかったのでしょう。で、ナニが言いたいのかと申しますと”説得力”です。この映画には原作にはあった専門家以外は騙せてしまうような説得力がありません。原作ではイメージを伝えたいが為、禁じ手とでも言いたくなるような写真をナンボか載せとりました。おかげで作者が事実をレポートしているかのような錯覚を味わう事はできたように思います。こういう事にもなりえるなぁってカンジでね。この映画はそこにこそ注力すべきだった(オリジナルのエピソードを加えてでもね)のだけど、「貞子ショー」だもんな・・・。演出もホントに恐怖を煽りたくて死体が目覚める場面で驚いて欲しいんだったら、観客に目を開かない死体なんだと充分認識させた上で、うっすらと瞼が開いていく過程を”目撃”させろよ!!一度でも死体を見た事があって「もし起きたらコワイよな」っていう経験があったらきっとそう思うぜ。
【シュールなサンタ】さん 0点(2003-02-15 10:27:41)
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