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《ネタバレ》 今作は私に映画の面白さを教えてくれた最初の映画です。小学生の頃に『ゴールデン洋画劇場』枠で前編、後編と二週に分けて放送したのを観ました。まず素晴らしいのは第二次世界大戦の知識が無い小学生でも存分にその面白さが堪能できる事です。
ただ単に『敵に捕まった主人公側が捕虜になり、敵の目を盗んでトンネル掘って、脱走して追われる』だけの理解で十分です。それぞれの脱走プロフェッシナルが奇抜なアイディアを提供し、時にはユーモアに溢れ、敵の監視をしながらの命懸けのトンネル堀のサスペンスにハラハラしました。そしてあの心躍る印象的な音楽達の力も大きく、最後まで『大脱走』の世界へ入り込みやすくしています。私はこの映画にすっかりハマってしまい1週間に1度観る習慣が出来てしまい吹替えのセリフはほぼ覚えました。DVDとビデオ合わせると7本所有になってしまう始末です。そして大人になると第二次大戦の背景を知り、それぞれのキャラクターの一つ一つのセリフの重みにも気が付き、子供の頃は知る事が出来なかった一面が見えて、さらに味わい深くなっています。そして今になっても時折、あの世界に触れたくて観てしまいます。観る度に悲惨な結果に終わった脱走が戻ってきたスティーヴ・マックインの満面の笑顔で『ただいま』と言った瞬間の解放感は何度観ても、思い出してもグッと来てしまうのです。 【まりん】さん [DVD(吹替)] 10点(2003-02-09 13:07:12)(良:1票)
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